STマイクロエレクトロニクスは、電力供給用途向けに低オン抵抗のパワーMOSFETシリーズを発表した。同社の新技術「Smart STripFET F8」により、オン特性やサイズ効率が向上している。
STマイクロエレクトロニクスは2026年4月、電力供給用途向けに低オン抵抗のパワーMOSFETシリーズを発表した。すでに車載グレード品「STL059N4S8AG」の量産およびサンプル提供を開始している。
同シリーズでは、同社の新技術「Smart STripFET F8」を採用。従来技術の「STripFET F8」をベースにトレンチゲート構造を改良したもので、オン特性やサイズ効率が向上した。配電システムやバッテリーマネジメントシステム(BMS)など、導通損失の低減が重要な大電流用途に適する。
同シリーズ第1弾となるSTL059N4S8AG(耐圧40V、電流定格420A)では、オン抵抗を0.59mΩに抑えた。小型のPowerFLAT 5×6パッケージを採用していて、基板面積の削減に寄与する。動作温度は最高175℃まで対応可能で、車載向け電子部品規格「AEC-Q101」に準拠した。ウェッタブルフランク構造により自動光学検査にも対応する。
同社の「STi2Fuse VIPower」ゲートドライバーと同シリーズを組み合わせることで、回路遮断の調整や基板、配線、コネクターの保護にも対応する。車載電源システムにおいて消費電力を低減し、バッテリーから電装系への電力供給効率を高めることで、走行距離の延長にも寄与する。
同社は今後、オン抵抗0.75mΩで電流定格350Aの「STL075N4S8AG」、オン抵抗0.35mΩで電流定格780Aの「STK035N4S8AG」も順次投入する予定としている。
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