Qorvoは、Xバンドのフェーズドアレイレーダー向けに、4チャンネルのビームフォーマーIC「QPX0252」を開発した。7.9〜12GHzで動作し、部品点数の削減と高い送信出力を実現する。
Qorvoの4チャンネルビームフォーマーIC「QPX0252」は、7.9〜12GHzの周波数帯で動作し、Xバンドのフェーズドアレイレーダーシステム向けに設計されている。4つの放射アンテナ素子に対応し、受信時はデュアルビーム、送信時はシングルビームで動作する。高い送信出力により、「QPF5012」などの互換性のあるQorvo製フロントエンドモジュール(FEM)を直接駆動でき、外付けのドライバーアンプが不要になる。
Xバンドレーダーシステムでは、平面型フェーズドアレイを含むアクティブ電子走査アレイ(AESA)の採用が進んでいる。限られたアレイの格子スペースにビームフォーマー、FEM、電力制御デバイスを配置する必要があるため、部品やインタフェースの削減が重要になる。QPX0252は4チャンネル構成によってビームフォーマーの部品点数を削減し、アレイの格子内にスペースを確保できる。
Qorvoで防衛/航空宇宙製品担当バイスプレジデントを務めるDiwakar Vishakhadatta氏は「ビームフォーマーは通常、単体の部品として設計されているため、顧客側で周辺のFEMやバイアス制御、RFスイッチングを統合する必要がある。当社はQPX0252をXバンドのフロントエンドアーキテクチャの一部として開発し、レーダーシステムの要件に合わせて送信、受信、制御機能を定義した」と述べている。
高出力レーダーシステムでは、Qorvo製FEMがシステムの低雑音指数を実現する一方、QPX0252は高線形性モードで動作する。Qorvoのシステム解析によると、この組み合わせにより、他の市販製品と比べてカスケード接続時の入力1dB利得圧縮点(P1dB)を最大20dB向上できるという。
QPX0252のサンプルおよび評価キットは、既に提供を開始している。
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