日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2011年5月、リチウム(Li)イオン電池用の監視IC「bq76PL536」を発表した。ハイブリッド自動車や電気自動車、無停電電源(UPS)、電動工具などで使われるLiイオン電池を主なターゲットとする。パッケージは64端子のHTQFP。1000個購入時の参考単価は4.30米ドル。
bq76PL536では、電圧計測精度として±1mV(代表値)を実現している。そのため、電池の残量を精度良く計測することができる。また、過電圧や電圧低下、過熱などに対する保護機能を内蔵していることから、保護用のFETを外付けする必要がない。さらに、複数のbq76PL536をスタック型で接続することにより、同IC間に絶縁用部品を追加することなく、最高192個のセルの監視が行える。伝送速度が1メガビット/秒のSPI(Serial Peripheral Interface)を介して、bq76PL536間で通信が行えるようになっている。
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