富士通セミコンダクターは、ボトム検出コンパレータ方式を採用したDC-DCコンバータとLDO(低ドロップアウト)レギュレータをそれぞれ2チャンネル搭載する電源IC「MB39A202A」を発表した(写真1)。主に、ノートPCやデジタル家電などの用途に向ける。2011年11月からサンプル供給を開始する予定。
同社は2009年12月に、ボトム検出コンパレータ方式を採用した2チャンネルのDC-DCコントローラIC「MB39A145」を発表している(関連ニュース)。MB39A202Aは、MB39A145の特徴である安定した出力電圧が得られるボトム検出コンパレータ方式DC-DCコンバータを2チャンネルと、このDC-DCコンバータのスタンバイ時にも動作するLDOレギュレータを2チャンネル内蔵している。LDOレギュレータの出力は、5V/100mAと3.3V/50mAである。「ノートPCで用いる場合には、DC-DCコンバータからの出力は、ハードディスクやUSB、PCIカード、LANなどの周辺機能に用いることができる。一方、LDOレギュレータからの出力は、キーボード制御用のマイコンなどに用いるとよい」(富士通セミコンダクター)という。
そのほかの主な仕様は以下のとおり。電源電圧範囲は5.5V〜28V。DC-DCコンバータの出力電圧範囲は0.7V〜5.5V。プリセットの状態では、DC-DCコンバータの各チャンネルの出力電圧が5.0Vと3.3Vにそれぞれ設定されている。パッケージの外形寸法は4.0mm×4.0mm×0.8mmで、28端子のQFNで提供される。
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