マイコンについて、ある程度分かってきたところで、今回は、「マイコン開発」で覚えておきたいいくつかの用語を紹介します。同時に、マイコン開発で使用する開発ツール(開発環境)や全体的な開発の流れも解説します。
マイコンは、書き込まれるプログラム次第で、さまざまな役割を果たします。では、そのプログラムはどのように作成(開発)するのでしょうか? プログラムを開発するためには、何を準備したらいいのでしょうか?
一般的に、プログラムを開発するための方法は、大きく2つに分けることができます。
1つは「ネイティブ開発」といい、プログラム開発に使用するPC(開発環境)と作成されたプログラムが動作する対象(実行環境)が同じ環境での開発になります。
もう1つは「クロス開発」といい、プログラム開発に使用するPC(開発環境)と作成されたプログラムが動作する対象(実行環境)が異なる環境での開発になります。
マイコンの開発環境としては、クロス開発がより一般的です。
クロス開発の環境でマイコンのプログラムを開発するために、以下のような様々な開発ツールが用意されています。
この中で、最低限必要となるのは、PC、ターゲットボード、統合開発環境、デバッグケーブルの4点になります。
そこで、今回は、4つのツールの中から統合開発環境について紹介します。
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