オンセミは、リアルタイム間接Time-of-Flight(iToF)センサー「Hyperlux ID」ファミリーを発表した。長距離測定と高速移動物体のキャプチャーと深度測定をリアルタイムで処理できる。
オンセミは2025年3月、リアルタイム間接ToF(Time-of-Flight)センサー「Hyperlux ID」ファミリーを発表した。最大30mの深度測定距離に対応するほか、高速移動物体の3Dイメージングを実行できる。
Hyperlux IDファミリーは、独自のグローバルシャッター技術とiToF技術を組み合わせ、移動物体の精密かつ迅速な深度測定に対応する。iToF技術を活用し、1つまたは複数の垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)から放射された反射光の位相シフトを測定することで深度を検出する。
グローバルシャッター技術では、全てのセンサーピクセルをVCSELに整列させるため、他の光源による周囲の赤外線ノイズが大幅に減少する。オンボード深度処理を統合しており、高価な外部メモリや高性能プロセッサがなくてもリアルタイムの結果を取得できる。
また、独自のピクセルアーキテクチャにより、センサーはキャプチャーした位相信号をすぐに内部のインピクセルメモリにストアする。これにより4つの位相情報の取得時間を削減し、シーン全体を瞬時にキャプチャーして深度測定の精度を向上できる。
モノクロ画像と深度情報を同時に生成でき、この2つの出力を組み合わせることで、環境の総合的な画像情報を提供できる。標準的なiToFセンサーの4倍以上の深度測定に対応するため、製造システムのエラーやダウンタイムを低減し、プロセスの最適化に寄与する。
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