Cypress Semiconductorは、ハイエンドスマートフォンやタブレット端末向けタッチスクリーンコントローラICとして、直径2mmの細いスタイラスでの入力にも対応する新製品「TMA568」を発表した。
Cypress Semiconductor(以下、サイプレス)は2013年10月7日(米国時間)、ハイエンドスマートフォンやタブレット端末向けタッチスクリーンコントローラICとして、直径2mmの細いスタイラスでの入力にも対応する新製品「TMA568」を発表した。既に一部特定顧客向けに量産を実施し、2013年11月から一般顧客向けへの量産出荷を開始する予定としている。
新製品「TMA568」は、サイプレスのタッチコントローラIC「TureTouch」の第5世代(Gen5)ファミリの1つ。TureTouch Gen5は、40Vppのノイズ耐性を持ち、スマートフォンなどの携帯端末の充電中にタッチスクリーンを操作しても、充電器から出てくるノイズの影響を軽減できるので、誤入力や誤操作を起こさずに済むという特徴を持つ。ノイズ対策が不十分な充電器を使ってタッチスクリーン搭載機器を充電した場合に、充電器が発するノイズの影響で生じる、充電中に画面をタッチしてもセンサーが反応しなかったり、誤反応したりするなどの入力/操作ミスがより防げる。加えて、インセル方式のタッチスクリーンの普及やカバーガラス/フィルムの薄化で、ノイズの発生源となり得るディスプレイ部にタッチスクリーンコントローラICが近接する傾向が強く、高いノイズ耐性が要求されるようになり、それらのニーズにも応えている。
TureTouch Gen5の第1弾製品は、2013年2月に発表し2013年4〜6月に順次、量産出荷を開始してきた。第1弾製品群では、主に5インチ以下のディスプレイサイズに対応するスマートフォン向け製品で構成した。
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