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ファンに振り回された!?――ユニット電源の修理(1)Wired, Weird(2/4 ページ)

» 2015年01月13日 09時30分 公開

ヒューズ、整流用ダイオード

 修理に必要な情報が集まったのでそろそろ本題の電源の修理に入ろう。まずはヒューズの導通を測定した。ヒューズは3個実装されていてマルチメータで抵抗を測定したら1Ω未満で問題はなかった。

 次は整流用のダイオードブリッジだ。これは電解コンデンサと入力端子をマルチメータのダイオードモードで測定し、4個のダイオードのVF(順電圧)は0.5V程度で正常だった。そして、電解コンデンサの容量をマルチメータで測定した。一次側コンデンサは250V 1500μFで2個を直列接続していた。容量を測定したら2個とも1410μFで、あまり容量は減っていなかった。二次側5V出力のコンデンサは8200μFを並列に4個接続していた。実装したままでは容量が大きすぎて測定できなかったので、基板から外して個々に測定した。3個が8000μFで1個が4770μFの値だった。1個だけは交換が必要だ。その他にAC電源の自動切換え用と思われる400V 2.2μFのコンデンサがあり、測定したら2.3μFでこれも容量は抜けていなかった。

放熱板に温度センサー

 一次コンデンサの下側に放熱板があり、メイン電源(5V)用のFETが2個と放熱板の温度監視センサーが搭載されていた。放熱板とともにセンサーを基板から外し単品で動作を確認した。写真を図4に示す。

図4 放熱板の温度監視センサー 図4 放熱板の温度監視センサー

 図4の右側2個のFETはゲートにDC6Vを印加し、ソースとドレインの抵抗を測定したが1Ω未満で正常だった。左側の温度センサーも数オームの抵抗値で正常だった。

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