日立マクセルは、薄型機器への搭載に適した厚さ0.4mmのシート状リチウムイオン電池を開発した。併せて、小型高出力の角形電池の量産も開始し、リチウムイオン電池製品を拡充した。
日立マクセルは2015年1月、薄型機器への搭載に適した厚さ0.4mmのシート状リチウムイオン電池「045050 Type」「042550 Type」を開発し、サンプル出荷を開始した。併せて、小型高出力の角形電池「ICP382230AQS」の量産も開始し、ウェアラブル機器の使用に対応するリチウムイオン電池製品を拡充した。
新開発のシート状ラミネート電池は、セル厚み0.4mmで、薄型カード機器への埋め込み電源などに適した2次電池。独自のゲル化技術により、漏液を防いで高い安全性を確保した。サイクル寿命は500回で、繰り返しの充放電後も安定した放電容量を可能にしている。定格容量は、045050 Typeが45mAh、042550 Typeが15mAhで、公称電圧はいずれも3.7Vとなる。
また、小型角形電池は、厚み3.8×幅22×高さ30mmと小型ながら、500mA連続放電、1Aパルス放電の高出力特性を可能にした。定格容量は250mAhで、30分でSOC(State of Charge)70%程度の急速充電にも対応できる。保護回路付き標準パック(LP55A1)で販売し、1000個からの小ロット受注にも対応するという。
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