エルナーは2015年4月20日、車載やエネルギー分野向けの125℃動作保証表面実装型導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ「HVKシリーズ」として、最大定格80V品を開発した。2015年中に量産出荷する。
エルナーは2015年4月20日、車載やエネルギー分野向けの125℃動作保証表面実装型導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサとして、最大定格80V品を開発したと発表した。2015年5月からサンプル出荷を開始し、同年12月から量産出荷を開始する予定だ。
導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサは、液体である電解液と固体である導電性高分子を融合したハイブリッド電解質を採用したコンデンサ。エルナーでは、アルミ電解コンデンサと導電性高分子コンデンサの長所を併せ持つコンデンサとして、これまで車載用途などに向けた−55〜125℃動作保証品として、最大定格25〜63V品を製品化してきた。
今回の新製品は、従来品よりも高い最大80Vの定格電圧を持つ製品として開発。ハイブリッド電解質を採用する同コンデンサの特色を生かし、導電性高分子コンデンサと同等となる低ESR(静電容量33μF品:100kHz/20℃時最大35mΩ)、低漏れ電流(0.01CVないし3μA以下)を実現した。
電解液の低蒸散化技術と導電性高分子の熱劣化低減技術により、125℃の高温負荷時で4000時間という長寿命を達成している。100kHz/125℃時の定格リプルは、静電容量33μF品で1200mA。
新製品は、定格静電容量33μF品と、22μF品があり、サイズは33μF品が10.0×10.0mm、22μF品が8.0×10.0mmとなっている。
エルナーでは、「自動車電装のエンジンECU(電子制御ユニット)電源や各種モーター制御ECU電源などの車載機器、高耐電圧で高信頼性が求められるセットのDC-DCコンバータやスイッチング電源の小形/軽量化、部品数削減、セットの長寿命・高信頼性化やメンテナンスフリー化にも貢献する」としている。
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