ラピスセミコンダクタは、汎用16ビットローパワーマイコン「ML620500シリーズ」に、センサーや通信機能拡張用の機能と最大256Kバイトのフラッシュメモリを搭載した「ML620530/540/550ファミリ」を追加した。
ラピスセミコンダクタは2015年5月、汎用16ビットローパワーマイコンシ「ML620500シリーズ」に、センサーや通信機能拡張用の機能と最大256Kバイトのフラッシュメモリを搭載した「ML620530/540/550ファミリ」を追加したと発表した。エアコン室内機、温水洗浄便座、給湯器などの家電・住宅設備機器、産業機器などの用途に向ける。
ML620530/540/550ファミリは、同社独自の高効率16ビットローパワーCPUコアに加え、新開発の逐次比較型ADコンバータを搭載。1チャンネル当たりの変換時間は1.25μsで、20チャンネルのアナログ入力を高効率でデジタル変換できる。また、発振精度±1%の高精度RC発振器を内蔵したことで、外付けの高精度振動子なしでの調歩同期通信を可能にした。
さらに、最大256KバイトのフラッシュROMの他、汎用ポートを最大90チャンネル、ステッピングモータ用パルス生成に有利な多機能タイマを8チャンネル、3相モータ用PWMを1チャンネル、周辺マイコンや無線LSIなどとのシリアル通信ポートを搭載している。ML620500シリーズの基本特長も継承しており、家電・住宅設備機器の高機能・高性能化を可能にしている。
ピン数は64/80/100ピンの3系統、内蔵フラッシュメモリの容量は128/256Kバイトの2系統をそろえ、6製品をラインアップした。既にサンプル出荷を開始しており、2015年8月には量産出荷を開始する予定。
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