アナログ・デバイセズは、4チャンネル・プロテクタ「ADG5462F」、8:1マルチプレクサ「ADG5248F」、差動4:1マルチプレクサ「ADG5249F」を発表した。欠陥のあるチャンネルを検出して回避するオンチップ故障診断機能を備えるという。
アナログ・デバイセズは2015年7月、4.5V〜36Vで動作する高精度コンバータとアンプ、その他の部品向けに、4チャンネル・プロテクタ「ADG5462F」、8:1マルチプレクサ「ADG5248F」、差動4:1マルチプレクサ「ADG5249F」を発表した。
3製品は、パワー・オンとパワー・オフ状態で±55VのOVP機能を持つ。またホット・スワップとオペレータの誤使用時には、下流側のアナログ部品を保護。欠陥のあるチャンネルを検出して回避するオンチップ故障診断機能を備えるため、欠陥検出アルゴリズムが簡素化され、システムのアップタイム(使用可能時間)が改善されるという。
故障トリガーレベルは、一次電源とは独立してユーザーが定義可能。さらに、多数のディスクリート保護部品が不要になるため、PCB(回路基板)面積の最適化を図れ、設計プロセスを簡素化できる。高精度計測機器やプロセス制御、航空電子機器アプリケーションといった用途を想定している。
ADG5248FとADG5249Fは、他社製品の10分の1となる70nAという低故障リーク電流。20nAのオン・リーク電流によって熱電対や抵抗式温度検出器(RTD)のような小信号測定のスループットを最大化する。他のマルチプレクサI/Oチャンネルが過電圧故障状態にある場合でも、正確に測定できるという。
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