セイコーインスツルは、CMOSタイマIC、コンビニエンスタイマ「S-35720」シリーズを販売する。システムスリープ期間中にマイコンを停止できるため、暗電流を200nAまで削減可能だ。
セイコーインスツルは2015年7月、低消費電流で相対時間の時間管理に適したCMOSタイマIC、コンビニエンスタイマ「S-35720」シリーズを販売すると発表した。
S-35720シリーズは、アラーム時間をオプションにより1秒〜194日の範囲で1秒単位で選択できる。エンジン停止後等における各種システムスリープ期間中の時間管理に適した製品だ。
従来の方法で相対時間を計測する場合、マイコンのタイマ機能を常時動作させる必要があり、システムスリープ期間でも消費電流がmAオーダーとなっていた。S-35720シリーズは、それ自体で相対時間を計測できるため、システムスリープ期間中にマイコンを停止できて、暗電流を200nA(typ)まで削減できる。
S-35720シリーズは、タイマ値とSET0端子、SET1端子に設定した値を比較し、値が一致したときに割り込み信号を出力する。ユーザーはSET0端子、SET1端子の設定に応じて、最大4種類の割り込み時間を選択可能。マイコン停止から指定時間後にアラーム割り込み信号を出力できる。
選択できるタイムアウト方式は、割り込み信号を繰り返し出力するワンショットループ方式、割り込み信号出力中に状態を保持するハンドシェイク方式、/RST信号によりINT出力レベルを反転させるトグル方式の3つ。タイムアウト方式をこの3つの中から選択できるため、柔軟な相対時間の管理が可能になった。
高温動作125℃、3温度テスト(低温、常温、高温)実施により、自動車などの過酷な環境でも使用できる。動作温度範囲は−40〜+125℃保証。AEC-Q100とPPAPにも対応予定。小型の8ピンTMSOPパッケージで、環境に配慮した鉛フリー・ハロゲンフリーとなっている。
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