アルテラは、「Quartus Prime開発ソフトウェア v15.1」を発表した。Quartus II開発ソフトウェアをベースとし、Arria 10向けに最適化したSpectra-Qエンジンを統合している。
日本アルテラは2015年11月、米アルテラが「Quartus Prime開発ソフトウェア v15.1」を発売したと発表した。Quartus II開発ソフトウェアをベースとし、Arria 10向けに最適化したSpectra-Qエンジンを統合している。
Quartus Prime開発ソフトウェアは、フロントエンドに従来のQuartus IIソフトウェアと同じユーザーインタフェースを搭載。バックエンドには、IPブロック配置配線の保存に階層型データベースを搭載したSpectra-Qエンジンを追加した。これにより、デザインの安定性を確保し、不要なタイミングクロージャ作業の排除とコンパイル時間を短縮した。
さらにv15.1では、従来のバージョンに比べて平均で1スピードグレード分高速化している。また、新しいBluePrint Platform DesignerとRapid recompile機能により、IOデザインが最大10倍高速化、コンパイル時間を最大1/4に短縮した。SystemVerilog-2005やVHDL-2008などのハードウェア記述言語サポートも強化した。
ライセンスモデルは、「プロ・エディション」「スタンダード・エディション」「ライト・エディション」の3種類。プロではFPGA/SoC FPGAを、スタンダードでは同社の新製品カテゴリのデバイスを、ライトでは同社の多量産デバイスファミリをサポートしている。プロ/スタンダードは年間ソフトウェアライセンスが必要だが、ライトは無償ダウンロードできるため、ライセンスファイルなしで利用できる。
Quartus Prime開発ソフトウェアは、同社Webサイトで提供中。ノードロックPCライセンスの年間ソフトウェアライセンスは、同社のeStoreから2995米ドルで購入できる。
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