日本テキサス・インスツルメンツは、スマートフォン向け低消費電力スマートアンプ「TAS2555」を発表した。スピーカーの特性を的確に測定し、推量によるチューニング作業を不要にする。
日本テキサス・インスツルメンツは2015年11月、次世代のスマートフォン向けに低消費電力スマートアンプ製品「TAS2555」を発表した。I/V検出方式のスピーカー振幅と過熱保護機能を内蔵し、小型スピーカーから最大限の音量を引き出すという。
TAS2555低消費電力スマートアンプには、PurePath Console 3ソフトウェアスイートが提供され、多様な音質要求に適合させるチューニングツールが全て含まれている。チューニングツールは、スピーカーの特性を的確に測定し、推量によるチューニング作業を不要にする。最終製品での音質調整や実装の際に使いやすいツール群も含まれており、市場投入期間を短縮することができるとしている。
TAS2555は、電源電圧4.2V、4Ω負荷時に5.7W、8Ω負荷時に3.8Wの出力電力を提供。音量/音質をより大きく鮮明にする。スマートフォンをレシーバモードや無信号モードで使う場合は、15.9μVと低いICN(Idle Channel Noise)特性が、スピーカーから可聴ノイズを排除するので、外付けの対策部品が不要となる。
さらに、マルチレベルのClass-Hブースト・コンバータと自動ゲイン制御機能を内蔵。電池電圧が低下した際に、オーディオ出力を自動的に調整し、電池動作時間を最大限に延長する。ブースト制御機能は、ユーザーが設定できる。
TAS2555は、3.47×3.23mmの42ボールWCSPパッケージで供給され、参考単価は、1000個購入時で2.50米ドルとしている。
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