セイコーNPCは、エンコーダ用逓倍IC「SM3471AB」と透過型リニアアブソリュートエンコーダ用IC「CF3412A」を発売した。SM3471ABは、消費電流を従来比40%削減している。
セイコーNPCは2015年9月、光エンコーダ出力を高分解能化する逓倍IC「SM3471AB」と、透過型リニアアブソリュートエンコーダ用IC「CF3412A」を発売した。
SM3471ABは、最大32逓倍まで可能な同社従来品「SM3470BB」の技術を利用し、機能設定方法の簡素化と低消費電流化を可能にしたエンコーダ用逓倍ICとなる。入力周波数は最大300kHz、出力周波数は最大2.5MHzまで対応し、光エンコーダ出力の逓倍数は2/4/8/16から選択できる。消費電流は従来品に比べて約40%削減し、小型・低消費電力が求められる測定器、実装機、産業用ロボット、カメラ用レンズなどの用途に対応する。
CF3412Aは、透過型リニアアブソリュートエンコーダ向けの受光IC。フォトダイオードアレイとアナログフロントエンド回路を1チップに内蔵したことで、システムの小型化が可能になるという。最大18ビットの高速アブソリュート出力により、最長15.7m(60μm×18ビット)のロングストローク計測に対応が可能となっている。電源電圧は4.0〜5.5Vで、消費電流は5mA。X-Yステージ、測定器、工作機器などの用途に向けて展開していく。
価格(税別)は、SM3471ABが1200円、CF3412Aが5000円。月間量産数は、それぞれ5万個と1万個を予定している。
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