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歪率特性、低ノイズ特性のオーディオ用オペアンプ日本TI OPA1622

日本テキサス・インスツルメンツは、高性能オーディオ用オペアンプ「OPA1622」を発表した。10mW出力時のTHD特性が−135dBと低く、2.8nV/√Hzの低ノイズ特性を提供するという。

» 2016年01月06日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツは2015年12月、高性能オーディオ用オペアンプ「OPA1622」を発表した。ハイレゾ音源対応ヘッドフォンアンプやスマートフォン、USBオーディオD/Aコンバータなど、ポータブルオーディオ機器の特性を改善するという。

高性能オーディオ用オペアンプ「OPA1622」

10mW出力時のTHD特性は−135dB

 OPA1622は、10mW出力時のTHD(全高調波歪み)特性が−135dBと低く、2.8nV/√Hzの低ノイズ特性を提供する。出力波形がクリッピングするまでに、「業界最高のTHD+N(全高調波歪み+ノイズ)特性を保持する」(同社)という。同時に、150mWの最大出力電力が可能なため、クリーンな信号経路をプロオーディオアプリに提供する。

 無信号時電流は1チャンネルあたり2.6mAと低く、直線性出力電流は80mARMS。電源リップル除去比(PSRR)は、20kHzでV+側が−123dB、V−側は−97dBを実現した。また、スイッチング電源をLDO(ロードロップアウト)レギュレータなしで使用可能だ。

 イネーブルピンは、OPA1622のグラウンドを基準電位とし、レベルシフト回路なしで、低消費電力プロセッサのGPIO(汎用IO)ピンから直接制御できる。ピン配置によってプリント基板レイアウトを改善し、高出力電力時の歪み特性を向上させている。

 1000個購入時の単価は2.90米ドル。3×3mmのDFNパッケージで供給するという。

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