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開発期間を20%以上短縮できるフレームワークマイクロチップ・テクノロジー

マイクロチップ・テクノロジーは、組み込みミドルウェアとオペレーティングシステム開発者に向けた「MPLAB Harmonyエコシステムプログラム」を発表した。MPLAB Harmonyフレームワークを基にしたもので、ソフトウェアの開発期間を短縮できるという。

» 2016年01月07日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 マイクロチップ・テクノロジーは2015年12月、組み込みミドルウェアとオペレーティングシステム開発者向けに「MPLAB Harmonyエコシステムプログラム」を発表した。ソフトウェア開発時に同プログラムを活用することで、リスクと総コストを低減し、開発期間を短縮できるという。

 今回発表されたプログラムは、MPLAB Harmonyフレームワークを基にしたもので、オープンかつ体系的な方法で、互換性認証の「Harmony Compatible」を取得できる。最新のMPLAB Harmonyを構成する各ツールやユーザベースを使用できるのも利点である。

MPLAB Harmonyのイメージ

基本フレームワークは無償

 MPLAB Harmonyは、同社とサードパーティのミドルウェア、ドライバ、ライブラリ、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)のライセンシング、リセール、サポートを統合した、32ビットマイクロコントローラ向けファームウェア開発フレームワークだ。複数のドライバ、ミドルウェア、ライブラリを効率的に統合するモジュール式アーキテクチャを採用し、開発期間を20〜35%以上短縮できるとしている。

 ハードウェアは、MPLAB Harmonyフレームワークにより、コード移植が容易になるため、同社のすべての32ビットPIC32マイクロコントローラ間で簡単な移行が可能になる。これにより、ミドルウェアおよびオペレーティングシステム開発者は、最小限のコード開発で最終製品をエントリーレベルからハイエンドまでそろえること可能になるという。

 MPLAB Harmonyは、同社が無償で提供する「MPLAB Harmony Configurator」と「MPLAB XC32コンパイラv1.40」でサポートし、これらのツールはすべて同社のMPLAB X統合開発環境(IDE)で動作する。いずれも無償でダウンロードが可能だ。他に、MPLAB HarmonyとPIC32をサポートする各種開発ボードも提供している。

 MPLAB Harmonyは既に提供中で、基本フレームワークは無償。フレームワークをダウンロードすると、RTOS、TCP/IPスタック、組み込みSSL/TLSライブラリ、IoTソリューションなど、無償/有償のソフトウェアオプションを選択できる。

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