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設計を簡略化するカーオーディオ用D級アンプSTマイクロ FDA801/B

STマイクロエレクトロニクスは、カーオーディオシステム設計を簡略化できるD級アンプ「FDA801/B」を発表した。一般的なD級アンプに比べ、消費電力を40%以上削減できるという。

» 2016年01月14日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2015年12月、音質を向上し、カーオーディオシステム設計を簡略化できるD級アンプ「FDA801/B」を発表した。一般的なD級アンプに比べ、消費電力を40%以上削減するという。

 FDA801/Bは、2012年に発表されたD級アンプの第2世代品となる。4チャンネルに対応し、デジタル入力を備えたことで、GSMノイズ耐性や音質の向上、部品コストの低減、システム設計の簡略化を可能にした。また、電力効率を高める同社の製造プロセス「BCD9s」を採用したことにより、自動車の燃費を向上させ、ハイブリッド車/電気自動車の走行距離延長にも貢献するとしている。アイドリングストップ技術にも適合しており、エンジン再起動時に自動車のバッテリーが一時低下しても、中断せずに再生可能だ。

カーオーディオ用D級アンプ「FDA801/B」

 SN比(SNR)は115dB、ダイナミックレンジは110dBで、24ビットのD/Aコンバータを内蔵した。簡略化されたデジタル入力により、外付けD/Aコンバータ、デカップリングコンデンサが不要となるため、DCオフセットの問題を回避できる。FDA801Bでは、デジタルバス(I2C)で通信するDigital Impedance Meterにより、リアルタイムのスピーカインピーダンス測定機能を提供する。新しい技術的な要求にも対応できるという。

 LQFP64 EPUパッケージで供給され、ヒートシンクの取り付けが可能。同社は今後、各種マルチチャンネル構成に対応し、ピン配置互換性を備えた製品をそろえる予定である。

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