テクトロニクスは、4K放送のコンテンツ配信に向けたH.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)テストソリューションを発表した。4K放送へのシームレスな移行が可能になるという。
テクトロニクスは2016年4月、4K放送のコンテンツ配信に関わるH.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)テストソリューションを発表した。このテスト/診断ツールを活用することで、放送局やケーブルテレビ事業者などは、4K放送へのシームレスな移行を可能とした。
同社のHEVCテストソリューションは、MPEGテストシステム「MTS4000型」およびMPEGソフトウェアツール「MTS4SAV3」などで構成される。今回、新たにHEVC解析ツールやFCC準拠のクローズドキャプションアナライザーなどの機能を追加している。特に、ES(Elementary Stream)から4K TS(Transport Stream)を生成し、独自のパラメーターを設定したシステムインフォメーションテーブル(PSI/SI)を作成することができる機能を加えた。この機能により、機器メーカーはセットトップボックス(STB)で、4Kのコンテンツをテストすることが可能になるという。
MTS4000型はトランスポートストリーム解析とインターオペラビリティテストを行うことができる。TSやPES(Packetized Elementary Stream)、ESを詳細に解析することで、伝送または蓄積する画像の異常を追跡し、イベントをキャプチャーすることでシンタックスエラーやTSの原因特定、トラブルシュートの作業が容易になるという。
MTS4SAV3は、MTS4000型用のソフトウェア製品である。MTS4EAV7のクローズドキャプション解析機能と組み合わせることで、FCC適合性検査を行うための包括的なテスト環境などを提供する。MTS4SAV3にはストリーム生成機能「オプションGEN」、拡張ESアナライザー機能「オプションESE」などが用意されている。
参考価格(税別)は、MTS4000型が118万円、MTS4SAV3のオプションGENが117万円、オプションESEが278万円などとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.