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V2X向けHigh Q特性積層セラコン村田製作所 GCQシリーズ

村田製作所は、車載グレードHigh Q特性積層セラミックコンデンサー「GCQシリーズ」を発表した。AEC-Q200に準拠し、DCカットやRFマッチングに適している。

» 2016年05月06日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 村田製作所は2016年4月、V2X(車車間/路車間通信)向け車載グレードHigh Q特性積層セラミックコンデンサー「GCQ」シリーズを発表した。

積層セラミックコンデンサー「GCQ」シリーズ

 V2X(車車間/路車間通信)は、自動車と自動車、または自動車と信号機などのインフラが直接通信することで、衝突などの事故を防止し、効率的な交通システムを構築する技術だ。その通信規格には、DSRC IEEE802.11pの通信規格(通信周波数5.9GHz)が使用され、5.9GHzにおけるDCカット用、RFマッチング用にHigh Qコンデンサーが必要とされている。

高周波で高いQ値を得られ、マッチング用途に最適

 GCQシリーズは、車載電装部品に求められる信頼性試験規格AEC-Q200に準拠している。5.9GHzに自己共振周波数を持ち(2.2pF品の場合)、DSRC IEEE802.11pのDCカットに適している。また、内部電極にCuを使用するため、高周波で高いQ値を得ることができ、マッチング用途にも対応できる。

特性図(GCQ15シリーズ2.2pFの例)

 使用温度範囲は−55〜125℃で、温度特性はC0Gコードに対応している(0±30ppm/℃)。定格電圧50Vdc、静電容量は0.1pF〜47pF。外形寸法は、1005サイズで長さ1.0×幅0.5mm(高さ0.5mm)となっている。

 既にサンプル出荷を開始しており、2016年上半期中に量産を開始する。

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