フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは、スマートLED照明機器の設計を簡素化できる、AC直接駆動のLEDドライバIC「FL77944」を発表した。
フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは2016年5月、AC直接駆動のLEDドライバICファミリーの第1弾「FL77944」を発表した。スマートLED照明機器に向ける。
FL77944は、アナログや位相制御調光機能に加え、無線調光を可能とするPWM(Pulse Width Modulation)調光機能を搭載している。また、並列駆動により最大120Wまで対応できるため、高電力出力が必要な用途にも、1品種で柔軟に対応することが可能である。
FL77944を用いると、LED駆動回路においてコンデンサーやトランス、コイルなどの周辺部品を削減することができる。これによって、これまでのスイッチング電源を用いた駆動回路に比べて、部材コストの節減と回路設計の簡素化を可能とした。回路基板への実装面積も少なくて済み、回路基板自体の小型化につながるとみている。
さらに、不具合を発生させる要因の1つともなっていたコンデンサーを不要としたことで、これまで以上に高い信頼性と、より長い製品寿命を実現することができるという。
FL77944は既に供給を始めている。評価用ボード「FEBFL77944」も受注を始めた。
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