エスアイアイ・セミコンダクタは、電圧検出回路と遅延回路を内蔵した、リチウムイオン電池セカンドプロテクトIC「S-8224A/B」シリーズを発売した。従来製品の10分の1となる0.25μAの低消費電流を達成している。
セイコーインスツルの子会社で、半導体の製造および販売を行うエスアイアイ・セミコンダクタは2017年3月、電圧検出回路と遅延回路を内蔵した、リチウムイオン電池セカンドプロテクトIC「S-8224A」「S-8224B」シリーズを発売した。従来製品の10分の1となる0.25μAの低消費電流を達成し、バッテリー駆動時間を向上できる。
過充電検出電圧は3.600~4.700V、同電圧精度は±20mVで、リチウムイオン電池の安全性の向上に貢献するという。過充電検出遅延時間は1秒、2秒、4秒、6秒および8秒から選択できる。セル間をショートすると、2~4セルの直列接続にも対応できる。出力制御機能により、PTCを用いた温度保護機能を付加できるため、異常温度の検出にも対応する。
S-8224Bシリーズは、充電制御用FETのゲート接続端子に出力電圧制御回路を搭載。CO端子出力電圧を11.5Vに制限するため、ゲート-ソース間耐圧が12VのFETも使用できる。
パッケージには2.5×2.0×0.5mmのSNT-8Aを採用。同社では、ノートPCなど、携帯機器の電池保護での用途を見込んでいる。
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