ルネサス エレクトロニクスは、車載ディスプレイ向け多機能LCDビデオプロセッサ「RAA278830」を発売した。ビデオ画像の診断機能により、画像のフリーズや色の異常、ちらつき、点滅などを検出できる。
ルネサス エレクトロニクスは2025年3月、車載ディスプレイシステム向け多機能LCDビデオプロセッサ「RAA278830」を発売したと発表した。同社の車載用ビデオおよびディスプレイ製品として初の機能安全規格「ISO 26262」のASIL Bをサポートしている。
本製品は、シグナルインテグリティ(転送信号)の確保とビデオコンテンツ自体の異常検知が可能だ。ビデオ画像の診断機能によって、入力した画像のフリーズ、色の異常、動画の中断や破損、ちらつきや点滅を検出できる。
デュアルLVDS(Open-LDI)入出力を装備し、巡回冗長検査、パリティ、ビルトインセルフテストおよびデータパス全体に実装された冗長性セーフティメカニズムを備える。スペクトラム拡散により、システムレベルの電磁干渉(EMI)を低減できる。
パッケージは、10×10mmサイズの72ピンのSCQFNを採用した。AEC-Q100 グレード2の認定を受けている。
主な用途としては、ヘッドアップディスプレイ、デジタルインストルメントクラスター、カメラ監視システムなどを見込む。
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