今回の連載記事は、オシロスコープの世界的なトップメーカーであるテクトロニクスの協力を得て、初めてオシロスコープを使う人を対象にエントリーモデルの「TBS2000B(2chモデル)」を事例にして基本的な使い方や使用上の注意点を解説していく。
本記事は、計測器専門の情報サイト「TechEyesOnline」から転載しています。
オシロスコープは、電子回路のハード技術者や組み込みシステムのソフトウェア技術者にとっては必須の測定器である。オシロスコープの歴史は長く、米国のGeneral Radioが506Aというアナログオシロスコープを1931年に販売したことから始まり、現在のオシロスコープの原型となっているトリガー方式オシロスコープは、1947年にテクトロニクスが最初に販売した。現在販売されているオシロスコープはデジタル化されており、多くの機能が搭載されてさまざまな用途に応じた波形解析ができるように進化している。オシロスコープの長い歴史は、電気学会誌の2012年132巻1号に掲載されている「オシロスコープの技術変遷(松本栄寿)」に詳しく書かれている。
今回の連載記事は、オシロスコープの世界的なトップメーカーであるテクトロニクスの協力を得て、初めてオシロスコープを使う人を対象にエントリーモデルの「TBS2000B(2chモデル)」を事例にして基本的な使い方や使用上の注意点を解説する。
オシロスコープを購入すると、本体以外にさまざまなものが同梱されている。最近のオシロスコープには紙の取り扱い説明書が同梱されていないことがあるので、使い方などはメーカーのHPに掲載されている取り扱い説明書を見ることになる。今回利用するテクトロニクスのTBS2000B本体の取扱説明書は、下記からダウンロードできる。
オシロスコープと一緒に梱包されているものは電源コード、プローブ、プローブのアクセサリー、日本語パネルオーバーレイがある。これ以外にオプションとして、USB Wi-Fiドングル、その他のプローブ、50Ω BNCアダプター、パワー測定用デスキュー/校正フィクスチャ、GPIB-USB変換アダプターなどがあり、これらを紛失しないようにキャリングケースに本体と一緒に保管することが望ましい。
プローブのアクセサリーとして添付されているグランドスプリング、カラーバンド、調整用ドライバは小さいものであるため、紛失する可能性は高いのでプローブと一緒に袋に入れて保管するのが望ましい。
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