ルネサスエレクトロニクスの子会社であるインターシルは、POL向けの12V同期整流降圧レギュレーター「ISL850xx」ファミリーに、出力電流14A、12A、9A、5Aタイプを追加した。出力電圧は最小0.6V、入力電圧は3.8〜18Vとなっている。
ルネサスエレクトロニクスの子会社であるインターシルは2017年4月3日、POL(Point of Load)向けの12V同期整流降圧レギュレーター「ISL850xx」ファミリーに、出力電流14Aの「ISL85014」、同12Aの「ISL85012」、同9Aの「ISL85009」、同5Aの「ISL85005A」「ISL85005」を追加した。
出力電圧は最小0.6Vで、入力電圧は3.8〜18V。超低オン抵抗ハイサイドMOSFETとローサイドMOSFETを内蔵し、電力損失を低減して製品を長寿命化する。特にISL85009は、17mΩのハイサイドFET RDSonと8.5mΩのローサイドFET RDSonを提供し、ダイ温度を抑えてシステム動作時の冷却ファンやヒートシンクを不要にする。
ISL85014、ISL85012、ISL85009のスイッチング周波数は300kHzと600kHzから選択可能で、外部同期は最大1MHzまで設定できる。内部3ミリ秒ソフトスタート機能と熱補償電流制限機能の他、内部、外部位相補償オプション付き電流モード制御機能を搭載した。
ISL85005AとISL85005のスイッチング周波数は500kHzに設定され、内部2.3ミリ秒ソフトスタート機能もしくはスタートアップ時の突入電流を制限できるソフトスタート機能を搭載。サーマルシャットダウンや入出力過電圧保護などの保護機能も提供する。
パッケージは、ISL85014、ISL85012、ISL85009が3.5mm角の15ピンTQFN、ISL85005A、ISL85005が3×4mmの12ピンDFNで提供される。価格は0.75〜2.35米ドルとなっている。
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