LTE-Advanced 6CAの最大スループット試験に成功:アンリツ MT8821C
アンリツは、同社のラジオコミュニケーションアナライザ「MT8821C」とSamsung ElectronicsのLTEチップセットを用いて接続検証を実施し、LTE-Advanced 6CAで256QAMを使用した際の最大スループットとなる1.2Gビット/秒での試験に成功した。
アンリツは2017年8月、同社のラジオコミュニケーションアナライザ「MT8821C」とSamsung ElectronicsのLTEチップセットを用いて、接続検証を実施したと発表した。この検証で、LTE-Advanced 6CAで256QAMを使用した際の最大スループットとなる1.2Gビット/秒での試験に成功した。
ラジオコミュニケーションアナライザ「MT8821C」
CA(Carrier Aggregation:キャリアアグリゲーション)は、複数のコンポーネントキャリアを束ねて広帯域を確保し、LTEの通信速度を高速化する技術。現在、日本の携帯電話キャリアなどでは、3CAのLTE-Advancedが運用されている。一方、2019年のサービス開始を目標とする5G(第5世代移動通信システム)へ移行するため、ギガビットクラスの通信が可能なLTE-Advancedの導入が計画されている。
Samsung Electronicsでは、256QAMの変調、復調方式によるLTE-Advanced 6CAの開発を進めており、その開発パートナーであるアンリツの各種測定器を採用している。今回、6CA技術についても、アンリツのMT8821Cを用いた検証において1.2Gビット/秒での試験に成功。これを受けて、LTE-Advanced 6CAチップセット開発用測定器としてMT8821Cを採用することとなった。
MT8821Cは、スマートフォン、タブレット、セルラーIoT(モノのインターネット)およびM2M(Machine-to-Machine)チップセットなどの開発用測定器。LTE、LTE-Advanced、LTE-U、LAA、3Gや2Gシステムに対応した端末、チップセットのRF送受信試験、スループット試験が行える。
- 次世代高速インタフェース向けのBER測定器
アンリツは、次世代の高速インタフェース向けに、シグナルクオリティーアナライザー「MP1900A」シリーズを発売した。200G/400G EthernetやPCI Express Gen4/5などの高速バスインタフェースの設計や検証を1台で実施できる。
- GCF認証を得たRFコンフォーマンステストケース
アンリツは、IoT(モノのインターネット)向けの通信方式「Cat-M1」規格のRFコンフォーマンステストケースにおいて、GCF認証を取得した。同社の規格適合試験システム「ME7873LA」に同テストケースを搭載し、提供を開始した。
- 5G対応シグナルアナライザーの外部インタフェース
アンリツは、次世代高速無線通信用シグナルアナライザー「MS2850A」のデータ転送オプションとして、高速データ転送外部インタフェースPCI Express(以下、PCIe)「MS2850A-053」と高速データ転送用外部インタフェースUSB 3.0「MS2850A-054」を発売した。
- 今さら聞けない5G入門、要件実現に向けた新技術
2020年の一部商用化に向け、2017年より実証実験が日本でも開始される見通しの5G(第5世代移動通信)。通信事業者や大学、計測器メーカーがその要件実現に向けて精力的に研究開発に取り組む。本連載では、計測器メーカーであるローデ・シュワルツの視点から5Gの動向をお届けする。
- 5種類の測定器搭載、ハンドヘルドオシロスコープ
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2016年1月、5種類の測定器を1つの筐体に搭載した、絶縁型ハンドヘルドオシロスコープ「R&S Scope Rider」を発表した。
- PXI/AXIeモジュール型計測器のラインアップ拡大
キーサイト・テクノロジーは2016年8月、PXI/AXIeモジュール型計測器とレファレンスソリューションのラインアップを拡大すると発表した。併せて、他社製機器を含めたPXI/AXIeモジュール型計測器のワンストップ校正サービスを提供開始するという。
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