EMV準拠の決済カードを可能にするソリューション:インフィニオン SECORA Pay
インフィニオンテクノロジーズは、EMV(Europay, MasterCard, Visa)準拠の決済カードやスマートウェアラブルの開発を容易にするソリューション「SECORA Pay」を発表した。接触型およびデュアルインタフェース型のEMVセキュリティコントローラーとEMVアプレットを組み合わせた。
インフィニオンテクノロジーズは2017年11月、EMV(Europay, MasterCard, Visa)準拠の決済カードやスマートウェアラブルの開発を容易にするソリューション「SECORA Pay」を発表した。接触型および非接触型と接触型の両方に対応するデュアルインタフェース型のEMVセキュリティコントローラーと、EMVアプレットを組み合わせた。
「SECORA Pay」の活用イメージ
決済処理の国際規格EMVに準拠した決済ソリューションは、世界的に需要が拡大している。SECORA Payはさまざまなバージョンをそろえ、ローカルな決済体系や非接触型、多機能型への移行に対応する。
例えば「SECORA Pay S」は、グローバルな決済方式に準拠した標準的なカード向けで、すぐに活用が可能だ。また、「SECORA Pay X」は、オープン規格「CIPURSE」に対応。マルチアプリケーションやローカルな決済体系に加え、交通チケットなどの相互運用性が求められるビジネスモデルにも利用できる。
同ソリューションのセキュリティコントローラーは、非接触動作における優れた処理速度を備えている。また、接触型と非接触型の両方のインタフェースに対応した同社の「コイルオンモジュール(CoM)」パッケージを採用。デュアルインタフェースカードの生産性と堅牢性が向上する。さらに、小型のアンテナ設計により、決済機能付きスマートウォッチなどにおいて、非接触決済が実現可能になるとしている。
- 約2倍の通信距離に対応したRFIDアンテナ内蔵PKG
京セラは、従来比約2倍の通信距離を可能にした「RFIDアンテナ内蔵セラミックパッケージ」を開発した。独自の多層構造を採用し、アンテナを内部に形成することで通信距離を延伸した。
- 産業用IoT向けのダイナミックNFCタグIC
amsは、産業用IoT(モノのインターネット)向けに、ダイナミックNFCタグIC「AS3956」を発表した。NFCフォーラム仕様に準拠したNDEFメッセージングプロトコルをサポートし、NFC対応携帯電話との相互運用性を備えている。
- マイコン搭載、NFCリーダーライターIC用開発ボード
STマイクロエレクトロニクスは、電力効率、通信範囲、速度に優れた非接触通信機器の開発期間を短縮するNFCリーダーライターIC用開発ボード「ST25R3911B-DISCO」を発表した。NFCリーダーライターIC「ST25R3911B」と低消費電力32ビットマイコン「STM32L476RE」を統合。販売価格は49米ドルだ。
- ウェアラブル機器向けのセンサーソリューション
Maxim Integrated Productsは、光学式パルスオキシメーターおよび心拍センサー「MAX86140」「MAX86141」と、心電図(ECG)および生体インピーダンス(BioZ)アナログフロントエンド(AFE)「MAX30001」を発表した。
- ウェアラブル対応の独自無線給電システム
ルネサス エレクトロニクスは、ヘルスケア/ウェアラブル機器などの充電を非接触で行うことができる「ワイヤレス充電ソリューション」を発表した。
- 可能性が広がる無線給電、その課題とは
ワイヤレス給電技術は、その用途が広がりつつある。送電デバイスと給電デバイスの距離やずれ、効率などについては、まだまだ向上する余地があるものの、多くの分野で応用を期待できそうな気配が高まりつつある。
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