産業用IoT向けのダイナミックNFCタグIC : ams AS3956
amsは、産業用IoT(モノのインターネット)向けに、ダイナミックNFCタグIC「AS3956」を発表した。NFCフォーラム仕様に準拠したNDEFメッセージングプロトコルをサポートし、NFC対応携帯電話との相互運用性を備えている。
amsは2017年10月、産業用IoT(モノのインターネット)向けに、ダイナミックNFCタグIC「AS3956」を発表した。NFCフォーラム仕様に準拠したNDEFメッセージングプロトコルをサポートし、Apple iOSデバイスなどのNFC対応携帯電話との相互運用性を備えている。
ダイナミックNFCタグIC「AS3956」
内蔵のEEPROMメモリは、書き込み消去サイクル10万回以上、125℃で10年間のデータ保持を可能にしている。使用温度範囲は−40〜125℃。過酷な条件下で動作する産業用機器やIoT製品、HVAC(heating, ventilating, and air conditioning:暖房、換気、空調)装置、補聴器、道路や公共施設といったインフラ向けのワイヤレスセンサーなど、長い動作寿命と故障率ゼロが求められるミッションクリティカルな製品に対応する。
NFCフォーラム仕様に完全準拠し、リーダーを使ってNFC通信に対応する単独のType 2タグとして動作する。1.65〜5.5Vの電源電圧範囲に対応し、ホストマイコンに接続可能なI2 C、SPIインタフェースを備えた。また、エナジーハーベスト機能により、NFCリーダーによって生成された受信RF電界からエネルギーを引き出し、外部デバイスへ最高5mAを供給できる。
高さ0.3mm、フットプリント1.8×1.4mmの小型CSPパッケージ、または3×3mmのMLPDパッケージで提供される。現在サンプルを出荷中で、発注数量は1000ユニット単位となる。
約2倍の通信距離に対応したRFIDアンテナ内蔵PKG
京セラは、従来比約2倍の通信距離を可能にした「RFIDアンテナ内蔵セラミックパッケージ」を開発した。独自の多層構造を採用し、アンテナを内部に形成することで通信距離を延伸した。
マイコン搭載、NFCリーダーライターIC用開発ボード
STマイクロエレクトロニクスは、電力効率、通信範囲、速度に優れた非接触通信機器の開発期間を短縮するNFCリーダーライターIC用開発ボード「ST25R3911B-DISCO」を発表した。NFCリーダーライターIC「ST25R3911B」と低消費電力32ビットマイコン「STM32L476RE」を統合。販売価格は49米ドルだ。
BLE 4.2対応の小型ビーコンモジュール
富士通エレクトロニクスは2017年9月、Bluetooth Low Energy(BLE)4.2に準拠したビーコンモジュール「MSB1047-LBSV-ES」を発表した。富士通のメッシュネットワークプロトコル「WisReed」を搭載している。
RFIDの“真の魅力”
RFIDを取り込んだ組み込みシステムの開発が活発になってきた。RFIDタグを取り付けた物品や動物などと、組み込みシステムのRFIDリーダーがデータをやり取りすることで、新たな利便性が生み出されているのだ。本稿では、標準規格の動向や各社製品の情報などを交えて、組み込み分野におけるRFIDの現状を俯瞰してみる。
「プリンテッドエレクトロニクス」の可能性
着々と応用分野を広げつつあるプリテッドエレクトロニクス。これを利用した製品の数々や、製品化を支える最新技術の動向を紹介することで、この分野の将来性を俯瞰してみたい。
可能性が広がる無線給電、その課題とは
ワイヤレス給電技術は、その用途が広がりつつある。送電デバイスと給電デバイスの距離やずれ、効率などについては、まだまだ向上する余地があるものの、多くの分野で応用を期待できそうな気配が高まりつつある。
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