ASIL D準拠のバッテリー管理システム:マキシム MAX17843
Maxim Integrated Productsは、自動車分野向けの機能安全規格「ISO 26262」の最も厳しい安全レベル「ASIL D」の要件に準拠した、バッテリー管理システム「MAX17843」を発表した。
Maxim Integrated Products(マキシム・インテグレーテッド)は2018年1月、自動車分野向けの機能安全規格「ISO 26262」の最も厳しい安全レベル「ASIL D」の要件に準拠した、バッテリー管理システム「MAX17843」を発表した。12チャネルの高電圧スマートセンサーデータ収集デバイスで、さまざまな車載およびEVパワートレインアプリケーションに適用できる。
バッテリー管理システム「MAX17843」のイメージ
ISO 26262およびASIL D、ASIL Cに加え、設計と管理プロセスに関してTUV認定を取得しており、さまざまなBCI要件に適合する。これにより、包括的な診断機能を備えた。
容量性絶縁を用いた差動汎用非同期送受信機(UART)を内蔵し、BOMコストや時間当たりの平均故障回数率を低減する。他の競合製品に比べ、絶縁にかかるBOMコストを最大90%削減できる。
同社独自のデイジーチェーンアーキテクチャと逐次比較型(SAR)のA-Dコンバーターを搭載しており、高速で高精度な電圧測定値をキャプチャーし、高いEMC性能を可能にした。
動作温度範囲は−40〜125℃で、10×10mmの64ピンLQFPパッケージで供給される。1000個購入時の単価は7.61米ドル。評価キット「MAX17843EVKIT#」は1000米ドルで提供する。
- 最大4本の12V鉛蓄電池に対応するバッテリー・バランサ
リニアテクノロジーは、シングル・デバイスのスタンドアロン・バッテリー・バランサ「LTC3305」を発売した。直列に接続された最大4本の12V鉛蓄電池のバランスを1つのICで調整し、全てのバッテリーを均等に充電できる。
- EV急速充電規格に準拠したV2H機器用コネクター
日本航空電子工業は、電気自動車(EV)用急速充電規格「CHAdeMO」に対応したV2Hシステム用コネクター「KW02」シリーズを発表した。電動自動車用充放電システムガイドライン(EVPS-002)Ver.2.1に準拠している。
- 【人とくるま展】「リーフ」の2次電池管理用ECU、電圧監視にはカスタムICを使用
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- 車載エレクトロニクスの消費電力を削減せよ!
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- 車載電子機器の市場トレンドと求められる電源IC
ハイブリッド車や電気自動車をはじめとして自動車でのバッテリー搭載が進んでいます。また、自動車の電源電圧の48V化も進みつつあります。そうした自動車市場のトレンドを見ながら、どのようなバッテリーマネジメントICや電源ICが求められているのか考察していきます。
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