バイオケミカルセンサー内蔵のインタフェースIC:ADI ADuCM355
アナログ・デバイセズ(ADI)は、バイオケミカルセンサーの制御と計測専用に設計したインタフェースIC「ADuCM355」を発表した。工業用ガス検知、電気化学計測、バイタルサイン監視や疾病管理などでの利用を見込む。
アナログ・デバイセズ(ADI)は2018年6月、バイオケミカルセンサーの制御と計測専用に設計したインタフェースIC「ADuCM355」を発表した。工業用ガス検知、電気化学計測、バイタルサイン監視や疾病管理などでの利用を見込む。サンプル出荷中で、量産出荷は同年7月を予定している。1000個購入時の単価は5.9米ドルだ。
インタフェースIC「ADuCM355」イメージ
ADuCM355は、26MHzのArm Cortex-M3プロセッサを搭載した、16ビット400kサンプル/秒計測チャンネルのアナログマイクロコントローラーだ。1つのチップに電気化学計測に用いられるポテンショスタットと、電気化学インピーダンス分光法(EIS)に対応する機能を統合している。
消費電力は8.5μA/ch、ノイズは1.6μVrms。アナログハードウェアアクセラレーターを内蔵し、メモリは128kバイトフラッシュと64kバイトSRAMを搭載している。また、デュアルポテンショスタットを内蔵しており、3個以上の電極を持つセンサーにも対応する。
パッケージは6×5mmの72ピンLGAで、2.8〜3.6V電源で駆動する。3つのVDACを搭載し、2つのデュアル出力VDACは出力範囲が0.2〜2.4Vで、高速12ビットVDACは±607mVだ。センサー電流の測定範囲は200p〜3mA、インピーダンス測定範囲は1Ω未満から10MΩまでとなる。内部温度センサーの精度は±2℃となっている。
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