STマイクロエレクトロニクスは、セルラー通信機能を持つIoT(モノのインターネット)機器用の開発パッケージ「STM32 Discovery Pack」を発売した。STM32マイコンを搭載した機器に最新の通信機能を容易に実装できる。
STマイクロエレクトロニクスは2018年6月、セルラー通信機能を持つIoT(モノのインターネット)機器用の開発パッケージ「STM32 Discovery Pack」を発売した。単価は約110米ドル。
STM32 Discovery Packには、2G/3Gネットワーク通信用の「P-L496G-CELL01」と、LTE Cat-M1/NB(Narrow Band)-IoTリリース13に対応した「P-L496G-CELL02」の2種類がある。
2種類ともに、32ビットマイコン「STM32L496」を搭載した開発ボードとSTMod+セルラー拡張ボードを含む。なお、この拡張ボードにはQuectel製モデムとEMnifyのプロファイルを内蔵する2G/3G通信用eSIM、microSIMソケットを搭載している。
同開発パッケージを使用すれば、STM32マイコンを搭載した機器に最新の通信機能を実装できる。パッケージ内のサンプルスクリプトにより、STM32L496に実装されたEspruino JavaScriptエンジンで動作させることができる。
他に、効率的にC言語へと変換し、性能を最適化するソフトウェア「X-CUBE-CELLULAR」や、アプリケーションの統合を簡略化するバークレーソケット、セルラー拡張ボードをシームレスに制御できるAPI(Application Programming Interface)なども搭載されている。
同社は主要なIoTソリューションプロバイダーと協力関係を構築していることから、開発者は試作品の評価時に、セルラー通信やSIM管理、クラウドプラットフォームサービス、機器管理などのサービスを試すことができる。
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