STマイクロエレクトロニクスは、Amazonの「Alexa Voice Service」をネットワーク接続機器に実装する、マイクロコントローラー「STM32」用ソフトウェアパッケージ「X-CUBE-AVS」を発表した。
STマイクロエレクトロニクスは2018年3月、同社の32ビットマイクロコントローラー「STM32」用ソフトウェアパッケージ「X-CUBE-AVS」を発表した。Amazonの音声サービス「Alexa Voice Service(AVS)」をSTM32上で動作させるためのもので、スマート家電などのネットワーク接続機器で、クラウド経由のAI(人工知能)を用いた自動音声認識や自然言語の処理が可能になる。
X-CUBE-AVSは、同社のソフトウェア開発プラットフォーム「STM32Cube」の拡張パッケージ。すぐに使用可能なソフトウェアライブラリが付属しており、マイコンへ迅速に移植できる。AVSプロトコルのインタフェースとしても機能し、アプリケーションの実装を容易にする。
また、アプリケーションサンプルが含まれていることから、組み込みシステムでAVSを動作させるための複雑なソフトウェアは必要なく、AVSサーバとの接続やペリフェラルドライバの制御が可能だ。
X-CUBE-AVSには、通信が遮断された場合も、ユーザー認証なしですぐに再接続できる機能が搭載されている。ネットワークの断線事象シミュレーションが可能なソフトウェアの耐久性試験用ハーネスも提供し、堅牢性の試験やユーザーアプリケーションの検証を容易にしている。
通常、AVSの開発には消費電力が大きく高価なマイクロプロセッサが必要となるが、マイコンに特化したX-CUBE-AVSにより、AVS技術を幅広い製品開発で利用できる。現在、同社Webページから無償でダウンロードできる。
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