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IGBTやCMOS ICを使った回路に隠れた“落とし穴”Wired, Weird(3/5 ページ)

» 2018年08月21日 11時00分 公開

正常だったのに現場で立ち上がらなかったCMOS ICを使った基板

 次はCMOS ICを使った基板での不具合事例を説明する。この基板は複数のアナログ入力をマルチプレクサで選択し、AD変換してCPU基板へアナログ信号の情報を送る基板だ。このアナログ基板は出荷前に治具で検査し、正常動作を確認して出荷されていた。

 しかし、エンドユーザーの現場で不具合が発生した。不具合内容には『現場に設置して立ち上げたが、所定のアナログ電圧が得られず、アナログ基板が正常に機能していない』ということだった。不良基板を送ってもらい、治具で検査したら不具合が再現された。図2の赤四角のAin5からAin8の信号につながるセンサーの温度表示が正常な値ではなかった。

図2:不具合が発生したCMOS ICを使った基板の回路図

 図2の回路動作を説明する。左側のDG406は16本入力のアナログスイッチでA0からA3で指定されたアドレスのアナログ信号を選択してD端子へ出力している。中央のAD706はオペアンプで、選択されたアナログ信号をバッファして出力している。下側のAD1674は12ビットのADコンバーターで、バッファされたアナログ信号をAD変換して、DB0からDB11のバスラインに出力して、右側のコネクターCON1を経由でCPUに変換データを送信している。なお、アナログスイッチ「DG406」とADコンバーターの「AD1674」はCMOS構造のデバイスだ。

 この回路のどこに落とし穴があるだろうか? EDN Japanの読者であればすでにお気づいたかと思う。

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