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記録計の内部構造と、使用時に注意したいポイント記録計/データロガーの基礎知識(2)(2/5 ページ)

» 2019年01月16日 11時00分 公開
[TechEyesOnline]

ペーパーレス記録計・データロガーの構造

 ペーパーレス記録計・データロガーには電池で駆動するコンパクトな製品から、最大1000チャンネルを超える入力を持つ大型の製品まである。ここでは高性能で多機能な「SMARTDAC+」を例に構造を解説する。

図3:「SMARTDAC+」の外観(2014年) 出典:横河電機
図4:「SMARTDAC+」システムブロック図 (クリックで拡大)

 SMARTDAC+は用途に応じたさまざまな入出力モジュールが用意されている。利用者は測定対象に合わせてモジュールを選択して、連結可能なモジュールベースに実装して利用する。

図5:SMARTDAC+の組み立て (クリックで拡大) 出典:横河電機

 入力モジュール、出力モジュールは下記が用意されている。

  1. 10ch ユニバーサルアナログ入力モジュール
  2. 10ch 低耐圧リレーアナログ入力モジュール
  3. 10ch 電磁リレーアナログ入力モジュール
  4. 10ch 直流電流アナログ入力モジュール
  5. 4ch 高速ユニバーサルアナログ入力モジュール
  6. 6ch 4線式RTD/抵抗アナログ入力モジュール
  7. 4ch アナログ出力モジュール
  8. 16ch ディジタル入力モジュール
  9. 6ch ディジタル出力モジュール
  10. 8ch入力/6ch出力 ディジタル入出力モジュール
  11. 10ch パルス入力モジュール
  12. PID制御モジュール(AI:2ch/AO:2ch、DI:8ch/DO:8ch)

 SMARTDAC+のハードウェアはデータ収集モジュールと入出力モジュール間を高速通信ができる仕組みを持っている。またモジュールを高密度に実装するため、放熱特性も考慮されている。

 画面を持たないタイプのSMARTDAC+への設定や記録結果の表示はすべてPCで行うため、メーカーが提供するPC上の操作性は重要になってくる。特に大量に記録したデータに同期を取るための遅延補正機能を持つことは必要となる。

 PCがなくても設定や記録結果の表示できるタイプのペーパーレス記録計もある。

図6:タッチパネルを持った「SMARTDAC+ GPシリーズ」(2017年) 出典:横河電機

 最近の設定/表示の機能を持つペーパーレス記録計では、タッチパネルを搭載して使いやすい操作環境を提供している。

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