PWM入力でモーター制御可能なプリドライバIC:東芝 TB9062FNG
東芝デバイス&ストレージは、車載ブラシレスDCモーターをPWM入力だけで制御するプリドライバIC「TB9062FNG」を発表した。バッテリー電圧に応じてDutyを補正する起動時自動Duty生成機能や、出力Dutyの急変を抑えて脱調を防止する機能を備える。
東芝デバイス&ストレージは2019年3月、車載ブラシレスDCモーターをセンサーなしで制御できるプリドライバIC「TB9062FNG」を発表した。現在サンプルを出荷中で、同年12月から量産出荷を開始する。
モーター制御プリドライバIC「TB9062FNG」
TB9062FNGは、ハードウェアのロジック回路で制御するため、高機能MCUやソフトウェア開発を必要とせず、PWM(Pulse Width Modulation)入力だけでブラシレスDCモーターを制御できる。
従来製品からの追加機能として、バッテリー電圧に応じてデューティ比を補正し、安定して始動する起動時自動デューティ比生成機能を搭載。また、出力デューティ比の急変を抑えて脱調を防止するソフトスピードチェンジ機能を備える。
他に、バッテリー電圧の過電圧、減電圧、過電流、過熱など各種異常を検出する機能や、フラグ出力機能を搭載する。
センサーレス120度通電駆動方式で駆動し、動作電源電圧範囲は6.5〜16.6V。7.8×7.6mmのSSOP24-P-300-0.65Aパッケージで供給する。動作周囲温度は車載用途に適した−40〜125℃となっている。主な用途として、車載用の電動ウオーターポンプ、電動オイルポンプ、燃料ポンプ、各種ファンなどを想定している。
- 電圧レベル変換できる低電圧ワンゲートロジック
東芝デバイス&ストレージは、電圧レベル変換が容易に設計できる単電源の低電圧対応ワンゲートロジック「7UL1G」「7UL1T」シリーズを製品化した。電源投入順序などを気にせず、単電源で電圧レベル変換できる。
- 車載用LIN搭載のDCモータードライバIC
東芝デバイス&ストレージは、車載ボディ系ネットワーク「LIN 2.0」のマスターと通信可能なLINスレーブ機能を搭載した、DCモータードライバIC「TB9058FNG」を発表した。
- TSN規格対応の車載情報通信向けEthernetブリッジIC
東芝デバイス&ストレージは、車載情報通信システムや産業機器向けに、Ethernet AVB規格対応のブリッジIC「TC9562」シリーズを発表した。システムの簡素化や複数インタフェースへの対応、低遅延データ転送を可能にしている。
- 4A対応の1.8V駆動HブリッジドライバIC
東芝デバイス&ストレージは、低電圧で駆動可能なデュアルHブリッジドライバICシリーズに、大電流4A定格対応の「TC78H653FTG」を追加した。低電圧駆動に特化したDMOSプロセスにより低電圧で安定動作する他、高速PWM制御が可能だ。
- 開発プラットフォームに130nmシリーズを追加
東芝デバイス&ストレージは、開発プラットフォーム「FFSA」のラインアップに「130nm」シリーズを追加した。高性能、低消費電力で開発効率の高いFFSAに130nmシリーズが加わったことにより、応用範囲がさらに拡大した。
- Bluetooth v5.0 Low Energy規格準拠の車載向けIC
東芝デバイス&ストレージは、Bluetooth v5.0 Low Energy規格に準拠した車載向けIC「TC35681IFTG」を発表した。動作温度範囲は−40〜125℃で、車載用電子部品信頼性規格のAEC-Q100準拠を予定しており、厳しい車載環境で使用できる。
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