開発プラットフォームに130nmシリーズを追加:東芝 FFSA 130nmシリーズ
東芝デバイス&ストレージは、開発プラットフォーム「FFSA」のラインアップに「130nm」シリーズを追加した。高性能、低消費電力で開発効率の高いFFSAに130nmシリーズが加わったことにより、応用範囲がさらに拡大した。
東芝デバイス&ストレージは2018年11月、開発プラットフォーム「FFSA(Fit Fast Structured Array)」のラインアップに「130nm」シリーズを追加し、受注を開始した。産業機器を中心として、通信、OA機器などの市場をターゲットとする。
FFSAは、同社のカスタムSoC開発プラットフォームASIC(Application Specific IC)と同クラスの高速処理性能、低消費電力で、ASICと同等の開発手法やライブラリを使用することにより、FPGA(Field Programmable Gate Array)よりも高パフォーマンス、低消費電力、パッケージサイズの小型化が可能だ。
「FFSA 130nm」シリーズのイメージ
さらに、FFSAはカスタムメタル層により、マスタに埋め込まれているIPやI/Oの仕様を設定する。メタル配線層のみをカスタマイズするため、少量多品種に対応可能で、フルカスタムのASICと比較して、開発効率が高い。開発期間を最大3カ月短縮し、開発コストを約65%削減。早期に市場投入できる。
これまでの65nm、40nm、28nmプロセスに加え、今回130nmが追加されたことで、応用範囲がさらに拡大した。
FFSA 130nmは、電源電圧が1.5〜3.3V、ジャンクション温度は−40〜125℃。最大ゲート数が912Kで、最大SRAM容量は664Kビット、最大I/Oピン数が337となる。パッケージは、7×7mm〜24×24mmのQFPと、8×8mm〜35×35mmのBGAを用意した。
- Bluetooth v5.0 Low Energy規格準拠の車載向けIC
東芝デバイス&ストレージは、Bluetooth v5.0 Low Energy規格に準拠した車載向けIC「TC35681IFTG」を発表した。動作温度範囲は−40〜125℃で、車載用電子部品信頼性規格のAEC-Q100準拠を予定しており、厳しい車載環境で使用できる。
- 2ch DCブラシ付きモーター用ドライバIC
東芝デバイス&ストレージは、2ch DCブラシ付きモーター用ドライバIC「TB67H401FTG」を開発し、量産を開始した電流リミッタ検出フラグ出力機能、過熱検出機能、過電流検出機能などを搭載している。
- 車載IVI向けのインタフェースブリッジIC
東芝デバイス&ストレージは、車載インフォテインメント(IVI)システム向けのインタフェースブリッジICとして、ディスプレイシステム用、カメラシステム用、HDMI搭載システム用の4種類を開発、サンプル出荷を開始する。
- 出力電流300mAの小型LDOレギュレーター
東芝デバイス&ストレージは、IoT(モノのインターネット)モジュールやウェアラブル端末、スマートフォンなど向けに、出力電流300mAの小型LDOレギュレーターIC「TCR3UG」シリーズを発表した。バイアス電流0.34μAの低消費電流を可能にしている。
- 安全規格に対応したADAS向け画像信号プロセッサ
ARMは、先進運転支援システム(ADAS)向けに、画像信号プロセッサ(ISP)「Mali-C71」を発表した。複数のカメラを管理する能力を備えた他、厳しい自動車用安全規格にも対応した。
- フルHD高解像度パネル表示に対応した映像処理IC
東芝は2016年8月、車載向け映像処理IC「TC90175XBG」のサンプル出荷を開始した。フルHD高解像度パネルへの表示に対応し、フルHDとワイドXGAパネルへの同時出力を可能にした。
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