IHヒーティングを高効率化するIGBT:STマイクロ STGWA40IH65DF、STGWA50IH65DF
STマイクロエレクトロニクスは、ソフトスイッチング回路の導通性能とスイッチング性能を最大限に引き出すために最適化された、650V耐圧IGBT「STGWA40IH65DF」「STGWA50IH65DF」を発表した。
STマイクロエレクトロニクスは2019年3月、650V耐圧絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)「STPOWER」の新製品「STGWA40IH65DF」「STGWA50IH65DF」を発表した。ソフトスイッチング回路の導通性能とスイッチング性能を最大限に引き出すために最適化している。
ソフトスイッチング用に最適化された650V耐圧IGBTの製品イメージ
新たにIHシリーズとして発表されたSTGWA40IH65DFとSTGWA50IH65DFは、ハーフブリッジ回路用に微調整をしており、ソフトスイッチング回路を使用するIH調理器などの電化製品に適している。最大ジャンクション温度は175℃、低い熱抵抗と正温度係数VCE(sat)で高い信頼性を提供する。
定格電流は、STGWA40IH65DFが40A、STGWA50IH65DFが50Aで、最大4kWまでの用途に対応。どちらもスイッチング周波数範囲16k〜60kHzの共振コンバーターの電力効率を高める。
飽和電圧は1.5Vで(定格電流での標準値)、電圧降下の低いフリーホイールダイオードを内蔵する。導通性能に優れ、例えばSTGWA40IH65DFでは0.19mJと、ターンオフ損失が低くなっている。
両製品は現在、TO-247ロングリードパワーパッケージで提供されている。今後、定格電流20Aおよび、30Aの製品がTO-247ロングリードとTO-220パッケージで提供される予定だ。
- 機械学習機能を搭載したモーションセンサー
STマイクロエレクトロニクスは、機械学習機能を搭載した高精度、低消費電力のモーションセンサー「LSM6DSOX」を発表した。3軸MEMS加速度センサーと3軸MEMSジャイロセンサーを集積し、機械学習用コアを使って複雑な動作をトラッキングできる。
- 自己消費電流が500nAの降圧コンバーター
STマイクロエレクトロニクスは、自己消費電流を500nAに抑えた小型の降圧コンバーター「ST1PS01」を発表した。同期整流方式を採用し、400mA全負荷時で92%、1mA負荷時で95%の効率を発揮する。
- 高速リカバリ対応の600V耐圧パワーMOSFET
STマイクロエレクトロニクスは、高速リカバリボディダイオードを内蔵した、600V耐圧パワーMOSFET「MDmesh DM6」ファミリーを発表した。
- 高効率のSJ型600V耐圧パワーMOSFET
STマイクロエレクトロニクスは、スーパージャンクション型の600V耐圧パワーMOSFET「MDmesh M6」シリーズを発表した。低消費電力が求められる機器向けのLLC共振コンバーターやハードスイッチングトポロジにおいて、優れた効率を発揮する。
- 省電力で低ノイズのLDOレギュレーター
STマイクロエレクトロニクスは、車載モジュールおよび自動化システム向けに、省電力で低ノイズのLDOレギュレーター「LDO40L」を発表した。コールドクランクによる入力低下時においても、システムを継続的に駆動できる。
- IoT機器を小型化、長寿命化するマイコン
STマイクロエレクトロニクスは、小型パッケージにさまざまな機能セットを集積したマイクロコントローラー「STM32L412」「STM32L422」を発表した。性能と効率に優れ、IoT機器の小型化、長寿命化に貢献する。
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