待機電力を約25%削減、LLC電流共振用制御IC:新電元工業 MCZ5216ST
新電元工業は、LLC電流共振用制御IC「MCZ5216ST」を発表した。Xコンデンサー放電機能を内蔵しており、待機時の消費電力を約25%削減できる。また、アクティブスタンバイ機能を搭載し、これまで必要だった補助電源が削減可能になった。
新電元工業は2019年6月、Xコンデンサー放電機能を内蔵した、LLC電流共振用制御IC「MCZ5216ST」を発表した。待機時の消費電力を同社従来品比で約25%削減できる(無負荷時)。
LLC電流共振用制御IC「MCZ5216ST」
独自の非対称制御方式により、軽負荷時や待機時の電源効率を改善するアクティブスタンバイ機能を搭載。補助電源が削減可能になった。また、定常動作周波数を500kHzまで高周波化できるため、電源を小型化できる。
ACまたはDCいずれかの入力電圧検出モードを選択できる。AC入力検出モードでは、パワーグッド信号でフォトカプラを介したIC動作状態を伝達可能。DC入力検出モードでは、バースト時の入力電圧による発振周波数補正機能を内蔵するなど、各種保護機能の搭載により、少ない部品数で電源回路を構成できる。
既に供給を開始しており、パッケージはSOP18を採用。主な用途として、レーザープリンタやオーディオ機器、薄型テレビ、LED照明、産業機器などの電源に活用できる。
- 高耐圧起動回路内蔵のLLC電流共振用制御IC
新電元工業は、高周波対応で耐圧600Vの起動回路を内蔵した、LLC電流共振用制御IC「MCZ5211ST」を発売した。高耐圧起動回路と低耐圧制御回路を1チップに内蔵しており、起動回路を外付けせずに待機電力を抑えられる。
- 耐放射線特性の高電圧大電流ドライバIC
ルネサス エレクトロニクスは、宇宙衛星用耐放射線パッケージの16チャンネルカレントドライバ「ISL72814SEH」を発売した。デコーダー、入力レベルシフタ、16のカレントドライバアレイを1つのモノリシックICに集積している。
- 車載カメラ用4チャンネルパワーマネジメントIC
Maxim Integrated Productsは、4つの電源を内蔵した、車載カメラモジュール用の超小型4チャンネルパワーマネジメントIC「MAX20049」を発表した。2つの低ドロップアウトレギュレーターを内蔵している。
- 温度ドリフトが小さい電流・電圧測定用絶縁型IC
シリコン・ラボラトリーズは、温度ドリフトが小さく、正確な電流・電圧測定を保証する絶縁型IC「Si89xx」ファミリーを発表した。絶縁型アナログアンプやデルタシグマ変調器(DSM)、電圧センサーで構成される。
- 最大5つまでの出力が可能な高集積パワーIC
アナログ・デバイセズ(ADI)は、高集積パワーマネジメントソリューション「LTC3372」を発表した。低い自己消費電流ながらも、1つのICで最大5つまでの出力を供給できる。
- 高い電力効率を小さい面積で実現するPMIC
ルネサス エレクトロニクスは、小型ながら高電力効率を可能にしたプログラマブルパワーマネジメントIC「ISL91302B」「ISL91301A」「ISL91301B」を発表した。1出力から4出力のマルチフェーズだ。
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