測定結果を安定して正確に得られるように、レンジ長を最適化しなければなりません。上述のように遠方界(FF)での測定が求められる場合、レンジ長は𝑅=2𝐷2/λ以上の距離を維持することが推奨されます。
したがって、測定すべき波長(周波数)とデバイスのアンテナサイズの両方が、電波暗室のサイズに直接影響します。例えば、5cmアンテナ(28GHz)での遠方界(FF)は約50cmです。同じ周波数でも10cmモジュールでは190cmに増え、15cmデバイスでは4m以上にもなります(図2)
DUTは、放射素子からデバイス全体までさまざまです。ハンドセットの場合、DUTの“D(開口部)”はアンテナの物理的な大きさ以外に放射素子への結合までを含みます。3GPP(3rd Generation Partnership Project)では3つのDUTアンテナ構成を定義しています。
ブラックボックステストは、3GPPにおけるデバイスのコンフォーマンステストで必須の概念です。エンジニアは、アンテナの位置と個数を知らないものとして処理する必要があります。
つまりDUTは「ブラックボックス」として処理され、アンテナの開口部(D)はDUT全体と同じサイズと想定しなければなりません。
したがって、デバイス構成は放射性遠方界(FF)測定で必須レンジ長の影響を受けます(図4)
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