ピカリング インターフェースは、熱電対シミュレーション用モジュール「41-761」を発表した。1つのPXIスロットで最大32個の独立絶縁チャンネルに対応し、±20mV、±50mV、±100mVの電圧範囲をカバーする。
ピカリング インターフェースは2020年2月、熱電対シミュレーション用モジュール「41-761」を発表した。1つのPXIスロットで最大32個の独立絶縁チャンネルに対応し、低電圧を出力する。複数の電圧範囲をカバーし、さまざまな熱電対シミュレーションができる。
41-761は、チャンネル数を32、24、16、8の4種類から選べる。各チャンネルは±20mV、±50mV、±100mVの3種類の電圧範囲に対応し、分解能は±20mVで0.7μV、±50mVで1.7μV、±100mVで3.3μVだ。
コモンモード電圧が存在するシステムでも低電圧の高精度シミュレーションを可能にするため、グラウンドからの絶縁と2線式出力を採用している。オープン回路の設定にすれば、配線の接続不良をシミュレーションできる。
各チャンネルは、EEPROM(不揮発性メモリ)にキャリブレーションデータを保存するため、定期的なキャリブレーションは不要だ。等温ブロックや冷接点補償も必要なく、計測システムへ直接接続できる。PXIの他にLXIシャシーにも対応可能で、78ピンDタイプのコネクターやケーブルも用意している。
防衛、航空宇宙、車載など、高精度の熱電対シミュレーションを必要とする分野での利用を見込む。
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