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設計を簡素化する高精度リニアサーミスター日本TI TMP61、TMP61-Q1、TMP63、TMP63-Q1、TMP64

日本テキサス・インスツルメンツは、新たな温度センサーとしてリニアサーミスターを発表した。従来のNTCサーミスターと比較して、精度が最大50%向上。また、シングルポイントキャリブレーションが可能で、設計を簡素化できる。

» 2020年03月11日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツは2020年2月、新たな温度センサーとしてリニアサーミスターを発表した。ラインアップは「TMP61」「TMP61-Q1」「TMP63」「TMP63-Q1」「TMP64」で、1000個受注時の単価は0.05米ドルとなる。

リニアサーミスターのイメージ

 従来のNTC(負温度係数)サーミスターは、極端な温度環境では温度の読み取り精度が低下するため、温度範囲の中の3つのポイントでキャリブレーションを実行したり、複数のサーミスターを用いて異なる温度範囲をモニタリングしたりする必要があった。

 今回発表されたリニアサーミスターは、NTCサーミスターと比較して、精度が最大50%向上している。精度の高さに加え、シングルポイントキャリブレーションに対応するため、システム性能を最大限に発揮でき、設計を簡素化する。

PCBのレイアウトサイズを33%以上削減

 設計の簡素化により、NTCサーミスターと比較してプリント基板のレイアウトサイズを33%以上削減。また、サイズも類似のリニアサーミスターの10分の1程度と小型かつ薄くなっており、より発熱箇所に近い配置を実現。一貫した温度測定が可能になる。

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