設計を簡素化する高精度リニアサーミスター:日本TI TMP61、TMP61-Q1、TMP63、TMP63-Q1、TMP64
日本テキサス・インスツルメンツは、新たな温度センサーとしてリニアサーミスターを発表した。従来のNTCサーミスターと比較して、精度が最大50%向上。また、シングルポイントキャリブレーションが可能で、設計を簡素化できる。
日本テキサス・インスツルメンツは2020年2月、新たな温度センサーとしてリニアサーミスターを発表した。ラインアップは「TMP61」「TMP61-Q1」「TMP63」「TMP63-Q1」「TMP64」で、1000個受注時の単価は0.05米ドルとなる。
リニアサーミスターのイメージ
従来のNTC(負温度係数)サーミスターは、極端な温度環境では温度の読み取り精度が低下するため、温度範囲の中の3つのポイントでキャリブレーションを実行したり、複数のサーミスターを用いて異なる温度範囲をモニタリングしたりする必要があった。
今回発表されたリニアサーミスターは、NTCサーミスターと比較して、精度が最大50%向上している。精度の高さに加え、シングルポイントキャリブレーションに対応するため、システム性能を最大限に発揮でき、設計を簡素化する。
設計の簡素化により、NTCサーミスターと比較してプリント基板のレイアウトサイズを33%以上削減。また、サイズも類似のリニアサーミスターの10分の1程度と小型かつ薄くなっており、より発熱箇所に近い配置を実現。一貫した温度測定が可能になる。
- 温度センサーの種類と「熱電対」「測温抵抗体」の使い方
今回は記録計で測定する対象として最も多い温度について解説する。温度測定は研究開発から生産の現場まで応用範囲が幅広く、温度センサーの種類もさまざまあり、用途や測定対象に応じて選ぶ必要がある。利用頻度が高い熱電対と測温抵抗体を中心に解説する。
- サーミスタ(1) ―― NTCサーミスタとPTCサーミスタ
今回から「サーミスタ」を取り上げます。サーミスタの分類について簡単に説明するとともに、サーミスタを使用した回路動作の概要について解説していきます。第1回は、NTCサーミスタとPTCサーミスタの違いとともに、NTCサーミスタによる突入電流制限回路について考察します。
- 強化絶縁5kVrmsの小型DC-DCコンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、小型で高効率の絶縁型DC-DCコンバーター「UCC12050」を発表した。大きさは10.3×10.3×2.65mm、16ピンSOICパッケージで提供し、既に量産を開始している。
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日本テキサス・インスツルメンツは、統合型非反転昇降圧DC-DCコンバーター「TPS638xx」ファミリーを発表した。出力電流2Aの「TPS63802」「TPS63805」、同2.5Aの「TPS63806」「TPS63810」の4種を提供する。
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日本テキサス・インスツルメンツは、低静止電流の小型LDOリニア電圧レギュレーター「TPS7A02」を発表した。電力要件の厳しい産業用およびパーソナルエレクトロニクスにおいて、バッテリー寿命を倍増する。
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日本テキサス・インスツルメンツは、終端電流が20mAのバッテリーチャージャースイッチングIC「BQ25619」を発表した。終端電流60mA以上の競合製品に比べ、バッテリー容量と動作時間を各7%向上できる。
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