コイル一体型降圧DC-DCコンバーター:トレックス XCL230、XCL231
トレックス・セミコンダクターは、制御ICとコイルを一体化した36V動作600mA降圧DC-DCコンバーター「XCL230」「XCL231」シリーズを発表した。内部に銅ポストを貫通させた「クールポストタイプ」パッケージ採用により、低抵抗で放熱性に優れる。
トレックス・セミコンダクターは2020年3月、制御ICとコイルを一体化した、36V動作600mA降圧DC-DCコンバーター「XCL230」「XCL231」シリーズを発表した。両シリーズともに参考価格は300円(税別)で、既に量産を開始している。
「XCL230」「XCL231」シリーズの「DFN3030-10B」パッケージ
XCL230およびXCL231は、制御ICとコイルの一体化により基板レイアウトを簡素化できるため、部品配置や配線の引き回しから発生する誤動作やノイズを抑制する。入力電圧範囲は3.0〜36V、スイッチング周波数は1.2MHzとなっている。
いずれも3.0×3.0×1.7mmの小型DFNパッケージ(DFN3030-10B)で、内部に銅ポストを貫通させた「クールポストタイプ」になっている。これにより、上部のコイルは電気や熱をPCBと低抵抗でつなぐことができるため、スタック構造でありながら抵抗は低く、放熱性に優れる。また、両シリーズともに過電流保護機能やサーマルシャットダウン機能などを搭載しており、短絡時も安全に使用できる。
XCL230は、PWM制御で動作周波数を固定し、出力リップル電圧を抑制する。XCL231は、PWMとPFMの自動切り替え制御により、軽負荷時の動作周波数を下げて損失を低減する。0.75Vの基準電圧源を搭載し、出力電圧を外付け抵抗により1.0〜5.0Vの範囲で設定可能だ。
内部ソフトスタート時間は2.0ミリ秒で、EN、SS端子に接続する抵抗と容量によって、内部ソフトスタートよりも長い時間を任意に設定することもできる。
- 30V耐圧の汎用NチャンネルMOSFET
トレックス・セミコンダクターは、30V耐圧の汎用NチャンネルMOSFET「XP231N0201TR」を発表した。静電対策として、ゲート保護ダイオードを内蔵する。
- 低オン抵抗汎用PチャンネルMOSFET
トレックス・セミコンダクターは、低オン抵抗で高速スイッチング特性を備えた、汎用PチャンネルMOSFET「XP23」シリーズを発表した。オン抵抗は0.33〜5Ωで、耐圧は30V、ドレイン電流は0.2〜1.5Aとなっている。
- 4MHzの600mA DC-DCコンバーター
トレックス・セミコンダクターは、超小型600mA DC-DCコンバーター「XC9281」「XC9282」シリーズ4MHz品に、新たに発振周波数4MHz品を開発した。従来の6MHz品と比較して、実装面積を維持したまま高効率化できる。
- 2チャンネル用途向けTVSダイオードアレイ
トレックス・セミコンダクターは、2チャンネル用途向けのTVSダイオードアレイ「XBP06V0U25R-G」を発表した。外部インタフェースに近接して実装され、後段に配置されたICを静電放電から保護する。
- 入力電圧最大36Vの降圧同期整流DC-DCコンバーター
トレックス・セミコンダクターは、36V入力、600mA出力に対応する、降圧同期整流DC-DCコンバーター「XC9267」シリーズを発表した。12V、24Vを入力源にする産業機器や民生機器に適している。
- 3A出力の小型降圧同期整流DC-DCコンバーター
トレックス・セミコンダクターは、18V入力、3Aピーク出力の降圧同期整流DC-DCコンバーター「XC9280」シリーズを発表した。2.8×2.9×1.1mmのTSOT-26パッケージを採用し、従来品に比べて面積を70%削減する。
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