機械状態監視用の最新エッジデータ収集システム:ADLINK Technology MCM-204
ADLINK Technologyは、ホストコンピュータを使わずスタンドアロンで機能する、機械状態監視用エッジデータ収集システム「MCM-204」を発表した。遠隔地からリアルタイムで監視、分析、制御ができるようになる。
ADLINK Technologyは2020年3月、ホストコンピュータを使わずスタンドアロンで機能する、機械状態監視用エッジデータ収集(DAQ)システム「MCM-204」を発表した。大規模なインフラや生産設備などにおいて、遠隔地からリアルタイムで監視、分析、制御ができるようになる。
機械状態監視用DAQシステム「MCM-204」
MCM-204は、Arm Cortex-A9を採用。4チャンネル、24ビットのA-Dコンバーターを搭載し、サンプルレートは128kサンプル/秒だ。全チャンネルに4mAのIEPE励起電流源を内蔵し、信号調整器を追加しなくてもよい。さらに、機械の回転速度、温度、負荷電流データを収集するデジタルタコメーター、デジタル温度センサー、電圧出力や負荷電流センサーも装備し、電圧、FFT、RMSといった振動関連の指数を計算できる。
独自のカスタムフィルタリングアルゴリズムを備え、C/C++のフィルターや前処理アルゴリズムの変更、Linuxでのコンパイルが可能。内蔵ウェブコンソールのユーザーインタフェースは直観的で、機械状態のリモート管理の設定も容易だ。
デュアルイーサネットポートを搭載し、バックエンドのサーバへのデータ返送やデイジーチェーン接続が可能になる。ホストコンピュータが不要なため、エッジ側でのリアルタイムの監視システムを低コストで迅速に構築できる。
- 名刺2枚大の組み込み用ボックスコンピュータ
コンテックは、ファンレス組み込み用ボックスコンピュータ「BX-U200」シリーズを発表した。名刺2枚大のサイズにUSB Type-Cを搭載し、設置場所を選ばずさまざまな外部機器を接続できる。
- 低消費電力マイコン使用の試作開発用ボード
ルネサス エレクトロニクスは、低消費電力のマイクロコントローラー「RL78/G14」を使用した試作開発用ボード「RL78/G14 Fast Prototyping Board」を発売した。短期開発向けの製品で、多くの機能を備えながらも低価格のボードとなっている。
- モバイルプロセッサ搭載のボードとモジュール
コンガテックは、第8世代Intel Coreモバイルプロセッサ搭載のCOM Express Type 6モジュール「conga-TC370」、組み込み式3.5インチシングルボードコンピュータ「conga-JC370」、Thin Mini-ITXマザーボード「conga-IC370」を発表した。
- USB PDとUSB-Cの充電設計開発キットを発表
ルネサス エレクトロニクスは、USB PDとUSB-Cのバッテリー充電設計に向けたレファレンスデザインキット「RTK-251-1PowerBank3」「RTK-251-BuckBoosterConverter2」を発表した。
- 低消費電力の位置トラッカー開発ツール
ユーブロックスは、低消費電力の位置トラッカーの開発を加速するソフトウェア「u-track」とアプリケーションボード「C030-R410M」からなるツールセットを発表した。測位精度や消費電力を容易にテストできる。
- セルラーコネクティビティ対応i.MX6ULベースのSBC
ディジ インターナショナルは、NXP Semiconductorsのアプリケーションプロセッサ「i.MX6UL」をベースとしたシングルボードコンピュータ(SBC)「ConnectCore 6UL SBC Pro」を発売する。
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