低消費電力の位置トラッカー開発ツール:ユーブロックス u-track、C030-R410M
ユーブロックスは、低消費電力の位置トラッカーの開発を加速するソフトウェア「u-track」とアプリケーションボード「C030-R410M」からなるツールセットを発表した。測位精度や消費電力を容易にテストできる。
ユーブロックスは2018年9月、低消費電力な位置トラッカーの開発を支援するツールセットを発表した。ソフトウェア「u-track」とアプリケーションボード「C030-R410M」で構成される。
「u-track」の機能イメージ
u-trackは、C030-R410Mアプリケーションボードに組み込まれたファームウェアから実行される。PC用ソフトウェアアプリケーションが含まれており、使いやすいダッシュボードから、消費電力や測位精度、GNSS(全地球測位システム)レシーバーによる位置計算の所用時間など、重要な数値の記録、収集、可視化が可能だ。
アプリケーションボード「C030-R410M」
C030-R410Mは、超小型で低消費電力のGNSSレシーバーと、LTE-MおよびNB(Narrow Band)-IoTセルラーに対応する通信モジュールを搭載。IoT(モノのインターネット)向けアプリケーションのプロトタイプを迅速に作成できる。
プロダクトデザイナーやエンジニアは、スマートウォッチやVR(仮想現実)ヘッドセット、人や小包を追跡するデバイスなど、バッテリー駆動アプリケーションの開発に同セットを活用することで、ワイヤレス位置トラッキングアプリケーションの測位精度と消費電力を容易にテストできる。
- 産業用および自動車向けの高精度測位技術
スイスのユーブロックスは、産業用および自動車用アプリケーション向けの高精度測位技術「u-blox F9」を発表した。GNSS(全球測位衛星システム)信号で測位誤差を補正し、初期測位時間を短縮。オプションにより、センチメートル級の精度で測位できる。
- DL速度450MbpsのLTE-Advanced対応モジュール
Telit Wireless Solutionsは、LTE-Advancedカテゴリー9(Cat9)ネットワークに対応した車載用モジュール「LE940A9」を発表した。450Mビット/秒のダウンロード速度と50Mビット/秒のアップロード速度を提供する。
- デュアルモードBluetooth 4.2モジュール
ユーブロックスは、「NINA-B2」デュアルモードBluetooth 4.2スタンドアロンモジュールを発表した。改ざんされていないことを同社が認証した組み込みセキュアブートが含まれ、ビーコンやGATT(Generic Attribute Profile)サーバなどが事前にフラッシュに書き込まれている。
- 超小型産業用Bluetooth 5モジュール
ユーブロックスは、産業用アプリケーション向けのBluetooth 5モジュール「ANNA-B1」を発表した。厚さが1.2mm、6.5×6.5mmのシステムインパッケージ(SiP)デザインを採用し、Arm Cortex-M4やアンテナなどを搭載している。
- BLE 4.2対応の小型ビーコンモジュール
富士通エレクトロニクスは2017年9月、Bluetooth Low Energy(BLE)4.2に準拠したビーコンモジュール「MSB1047-LBSV-ES」を発表した。富士通のメッシュネットワークプロトコル「WisReed」を搭載している。
- 最大500MHzを収録、GNSSアプリ向けRF信号の収録再生機
Avernaは、広帯域RF信号の収録再生機「RP-6500」を発売した。9k〜6GHzの周波数範囲をカバーし、最大500MHzの帯域幅を一括で収録できる。
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