手動調整不要のパルサー/システムソースメータ:テクトロニクス 2601B-PULSE型
テクトロニクスは、高速電流パルサーとソースメジャーユニットを1台に統合した「2601B-PULSE型パルサー/システムソースメータ」を発表した。手動調整なしでパルス出力ができるため、光学デバイスの測定を支援する。
テクトロニクスは2020年4月、高速電流パルサーとソースメジャーユニット(SMU)を1台に統合した「2601B-PULSE型パルサー/システムソースメータ」を発表した。手動調整なしで正確なパルス出力が可能なため、光学デバイスの測定を支援する。価格は159万円だ(税別)。
電流パルサーとSMUを1台に統合した「2601B-PULSE型パルサー/システムソースメータ」
2601B-PULSE型パルサー/システムソースメータは、10V、10Aで最小10マイクロ秒の電流パルス出力が設定できる。独自の「PulseMeterテクノロジー」によって、最大3μHまでの負荷変動を手動で調整する必要がなくなった。その結果、最大電流の10Aで10〜500マイクロ秒のパルスを出力する場合もオーバーシュートやリンギングが発生しないなど、立ち上がり時間の速さと正確なパルス出力を可能にした。
パルス機能は、機器制御ソフトウェア「Kickstart」(ver.2.3)がサポート。電流電圧の印加測定機能は、ケースレーインスツルメンツの標準型システムソースメータ「2601B型」と同様のものが搭載されている。1Mサンプル/秒、18ビットのデュアルデジタイザを内蔵し、パルス電流と電圧波形の両方を1台で同時に取得できる。
車載LiDARにとって重要な部品である垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)やLEDのテスト、半導体デバイスの特性評価、サージ保護テストなどに適する。
また、テストスクリプトプロセッサ(TSP)とケースレーの「TSP-Link」を連動すれば、メインフレームなしで高速パルサーまたはソースメータを使ったピンごとのパラレルテストが可能で、自動化システムやマルチチャンネルアプリケーションにも有効だ。
- レーダーテストに適した任意波形ジェネレーター
テクトロニクスは、任意波形ジェネレーターの新製品「AWG70000B」シリーズを発表した。高性能任意波形ジェネレーターに、ストリーミング波形ID機能を追加し、無線通信やレーダー、防衛関連システムのテストに適している。
- IP/SDIメディア解析の機能を強化、最新規格に対応
テクトロニクスは、ソフトウェアベースのIP/SDIメディア解析プラットフォーム「PRISM」の機能を強化した。SMPTE ST 2022-7やIGMP V3などの最新規格に対応している。
- 12の測定項目と9種類の演算機能を持つマルチメーター
エヌエフ回路設計ブロックは、12種類の測定項目と9種類の演算機能を1つにしたデジタルマルチメーター「DM2571」を発売した。豊富なディスプレイ表示とインタフェースを備え、自動計測や組み込みシステムにも対応する。
- 逆潮流やマルチ相対応のプログラマブル交流電源
エヌエフ回路設計ブロックは、プログラマブル交流電源「DP」シリーズとして、大容量交流電源5機種を発売した。回生、逆潮流対応製品や、マルチ相対応製品などをラインアップしている。
- IEEE 802.11axに対応したRF評価用測定器
アンリツは、ワイヤレスコネクティビティテストセット「MT8862A」について、新無線LAN規格IEEE 802.11axに対応したオプションを発表した。ネットワークモードで使用されている、主な無線LAN規格の全データレートで信号品質評価ができる。
- 低価格オシロや直流安定化電源、電子負荷の新製品を追加
テレダイン・ジャパンは、テレダインテストツールブランドの新製品16種を発表した。同ブランドに直流安定化電源と電子負荷ソリューションのシリーズが追加されたことで、ほぼ全ての基本測定器の要件を満たすことができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.