マイクロチップ・テクノロジーは、ペリフェラルタッチコントローラーを搭載し、車載向け機能安全に対応したMCU「AVR-DA」ファミリーの量産出荷を開始した。リアルタイム制御システムやHMIの設計を支援する。
マイクロチップ・テクノロジーは2020年5月、ペリフェラルタッチコントローラー(PTC)を搭載し、車載向け機能安全に対応したマイクロコントローラー(MCU)「AVR-DA」ファミリーの量産出荷を開始した。リアルタイム制御システムや、静電容量式タッチセンサー搭載のヒューマンマシンインタフェース(HMI)の設計を支援する。
動作周波数は24MHzで、最大128Kバイトのフラッシュメモリ、16KバイトのSRAM、512バイトのEEPROMを搭載する。さらに12ビット差動A-Dコンバーター、10ビットD-Aコンバーター、アナログコンパレーター、ゼロクロス検出器を備える。
PTCはDriven Shield+と昇圧モード技術を備え、ノイズ耐性、耐水性、タッチ感度、応答性の高い静電容量式タッチインタフェースの設計が可能。最大46個の自己静電容量式センサー、最大529個の相互静電容量式センサーをサポートし、ボタン、スライダー、小型タッチスクリーンなどに適用できる。
CPUに依存しない周辺モジュール間の通信が可能で、組み込みリアルタイム制御システムにも適している。CPUの動作時間が短く、消費電力を低減。構成可能なカスタムロジック(CCL)により、基板面積の縮小と部品コストの削減にも貢献する。
パワーオンリセット、ブラウンアウトリセット、電圧レベル監視機能といった安全機能を備える。安全規格IEC 61508やISO 26262への対応を必要とするコネクテッドホームセキュリティ、ビルオートメーション、センサーシステム、車載、産業用オートメーションなどの用途を見込む。
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