産業、医療、IoT向けのセンサーシグナルコンディショナーIC：ルネサス ZSSC3240

ルネサス エレクトロニクスは、24ビットA-Dコンバーター搭載のセンサーシグナルコンディショナーIC「ZSSC3240」を発売した。最大540V/V対応のアナログフロントエンド、26ビットDSP、16ビットD-Aコンバーター、不揮発性メモリなどを搭載する。

[EDN Japan]

　ルネサス エレクトロニクスは2020年5月、24ビットA-Dコンバーター搭載のセンサーシグナルコンディショナー（SSC）IC「ZSSC3240」を発売した。柔軟性の高いセンサーアナログフロントエンドと、複数の出力インタフェースを搭載し、産業、医療、IoT（モノのインターネット）機器向けのセンサー用途を見込む。

センサーシグナルコンディショナーIC「ZSSC3240」

24ビットA-Dコンバーター搭載

　最大540V/V対応のアナログフロントエンドをはじめ、24ビットA-Dコンバーター、26ビットDSP、16ビットD-Aコンバーター、不揮発性メモリ（NVM）などを搭載。4〜20mA電流ループ出力、絶対電圧、レシオメトリック電圧をサポートする。プログラム可能で、高次デジタル補正と線形化をゲイン設定や量子化機能に組み合わせることで、センサーインタフェースの設計と製造を支援する。

　センサー接続、チップ故障、メモリの整合性といったオンチップ診断機能も搭載し、医療やセーフティ応用機器にも利用可能。インタフェースは、I2C、SPI、OWIに対応する。

　抵抗型圧力センサーや赤外線体温計をはじめ、圧力伝送器、HVACセンサー、重量計、FA機器、スマートメーター、ヘルスケアモニターなど、SSCデバイスからセンシングプラットフォームまで幅広い開発ができる。

　4×4mmの24ピンQFNパッケージで提供し、1万個一括購入時の参考単価は1.57米ドル。ベアダイでも提供する。