TDKは、MEMSベースの超音波ToFセンサー「CH-201」を一部の機器メーカー向けに発売した。計測距離が最大5mに拡大されており、開発者は電子機器を設計する際に新機能を付加できる。
TDKは2020年1月、計測距離を拡大したMEMSベースの超音波ToF(Time of Flight)センサー「CH-201」を、一部の機器メーカー向けに販売開始したと発表した。圧電MEMS技術と低電力ASIC設計を基に開発されたセンサーで、同社グループであるChirpブランドのSmartSonicプラットフォームを拡充する。
3.5×3.5×1.25mmの小型パッケージに、MEMS超音波振動子、DSP、カスタマイズされたCMOS ASICを搭載。視野角は最大180度で、IRセンサーと異なり、直射日光などあらゆる照明条件下で動作する。ガラスなどの透明な対象物を含め、色やサイズに関わらず正確な距離を測定できる。
2019年6月に発売した「CH-101」の計測距離が最大1mだったのに対し、CH-201では最大5mに拡大した。ノイズ範囲は1mm RMS(標準値)となっている。計測距離が拡大したことで、ToFセンサーの選択肢が増え、電子機器の設計者は製品に新機能を付加できる。
2020年1月時点では、CH-201は一部の機器メーカーへの提供にとどまっているが、同社では、同年第2四半期をめどに、より広い顧客に向けて販売するとしている。
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