I3C Basic対応の2:1バスマルチプレクサーなど発売:ルネサス IMX3102、IMX3112、IXP3114、IXP3104
ルネサス エレクトロニクスは、データセンターやサーバでの制御バスの設計向けに、インタフェース規格「I3C Basic」に対応した新たなバス拡張製品4種を発売した。それぞれ最高12.5MHzの通信速度に対応している。
ルネサス エレクトロニクスは2020年6月、データセンターやサーバでの制御バスの設計向けに、インタフェース規格「I3C Basic」に対応した新たなバス拡張製品を発売した。
I3Cバス拡張製品「IMX31xx」イメージ
新製品は4種あり、2つの信号を1つに統合して出力する2:1バスマルチプレクサー「IMX3102」、1つの入力を2つに拡張する1:2バスエキスパンダー「IMX3112」、1つの入力を4つの汎用I/Oとして出力する1:4汎用I/Oエキスパンダー「IXP3114」「IXP3104」をラインアップしている。
複数のマスター機器や、多数のエンドポイント機器、長距離のトレースが存在するアプリケーションでは、バスの複雑性や伝送信号品質に影響を与える可能性がある。新製品は、それらの機器やアプリケーションに、システム管理バスとしてI3C Basicを実装する際、より柔軟な設計を可能とする。
4種ともに、最高12.5MHzの通信速度に対応。また、IXP3104を除く3種は温度センサー機能を内蔵し、バス設計の温度を容易に管理できるため、マザーボードの温度上昇によるシステム障害を防止して、システム全体のコスト削減に貢献する。
パッケージは2×3mmの9ピンPSON-8で、現在は、評価ボードを含めたサンプル品を、条件を満たすユーザーに供給している。
- 産業、医療、IoT向けのセンサーシグナルコンディショナーIC
ルネサス エレクトロニクスは、24ビットA-Dコンバーター搭載のセンサーシグナルコンディショナーIC「ZSSC3240」を発売した。最大540V/V対応のアナログフロントエンド、26ビットDSP、16ビットD-Aコンバーター、不揮発性メモリなどを搭載する。
- ミリ波用ビームフォーミングICと低ノイズアンプ
ルネサス エレクトロニクスは、衛星通信、レーダーシステム、フェーズドアレイ用途に向け、送信用アクティブビームフォーミングIC「F65xx」ファミリーと低ノイズアンプ「F692x」ファミリーを発表した。
- 人工衛星向けデュアル出力POLレギュレーター
ルネサス エレクトロニクスは、同期整流降圧スイッチングレギュレーターとLDOリニアレギュレーターを1チップに集積した「ISL70005SEH」を発表した。人工衛星搭載のFPGAやDDRメモリへの電力供給に用いる部品点数や消費電力を削減する。
- 車載カメラの電源設計を簡素化するPMIC
ルネサス エレクトロニクスは、車載サラウンドビューカメラシステムの電源設計を簡素化できる、高集積パワーマネジメントIC「ISL78083」を発売した。
- 沿面距離8.2mmを確保した小型フォトカプラ
ルネサス エレクトロニクスは、産業機器や太陽光発電のインバーター向け小型フォトカプラ「RV1S92xxA」「RV1S22xxA」シリーズの5製品を発表した。安全な動作を保証するため、沿面距離8.2mmを確保している。
- 低消費電力マイコン使用の試作開発用ボード
ルネサス エレクトロニクスは、低消費電力のマイクロコントローラー「RL78/G14」を使用した試作開発用ボード「RL78/G14 Fast Prototyping Board」を発売した。短期開発向けの製品で、多くの機能を備えながらも低価格のボードとなっている。
- 理想的なインターコネクト規格を探る
あらゆるコンピューティングで必要なインターコネクト。オープンな高性能コンピューティングのための「理想的な」効率の高いインターコネクトの特性を紹介する本稿の後編では、規格それぞれの特性を詳しく見ていきながら、理想的なインターコネクト規格を探っていく。
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